仮設住宅への帰省客に 釜石市が宿泊用に公共施設を提供 岩手県釜石市はお盆の時期に合わせ10~19日、東日本大震災の被災者が住む市内の仮設住宅(みなし仮設住宅も含む)への帰省客に、公共施設を臨時の宿泊場所として有料で提供する。申し込みの受け付けを2日、始めた。 仮設住宅は狭く居住者以外の宿泊が困難な上、ホテルなど市内の宿泊施設も不足気味な状況に対応した。 提供するのは同市嬉石町の市民交流センター(1日当たり6家族分)と市内34カ所の集会所など(同55家族分)。利用は夜の宿泊のみで、風呂はない。交流センター以外は寝具を各自持参する。料金は交流センターが1人1泊1890円、集会所は1家族500円。 市は3日、被災者を対象に災害復興公営住宅の入居意向調査を始める。市仮設住宅運営センターは「ことしのお盆は家族や親戚と今後の生活再建を相談する大事な時期。よく話し合える環境を整えたい」と話している