【上月英興】カーリング女子で2006年トリノ五輪、10年バンクーバー五輪に出場した「チーム青森」が今季の活動を断念した。競技活動が通年化する流れに地元の練習場が対応できず、五輪を狙うレベルの選手を集められない。 バンクーバー五輪以降、本橋麻里がロコ・ソラーレ(LS)北見を結成するなど、選手が相次いでチーム青森を離れた。今春には選手不足で活動を休止。10月の再開をめざしたが、かなわなかった。 選手集めの足かせとなっているのが、氷上で練習できる期間の短さだ。02年オープンの青森市スポーツ会館はカーリングシート四つを備えるが、使用期間は10~4月に限られる。青森県カーリング協会の石田順一事務局長は「良い選手は、良い環境を求めて移っていく。通年型になれば、夏にリーグ戦の開催も可能になるので、選手に経験を積ませる機会が増える」という。