昨年10月の秋田県にかほ市長選で3選された横山忠長市長(66)が、破った相手陣営の関係者が関わる団体の補助金をカットしたり、関係会社を市発注工事の指名競争入札から外したりしたことが発覚し、波紋が広がっている。選挙戦の報復とも取れる行動に「やりすぎだ」「こんなことで注目されて恥ずかしい」と批判やあきれる声が出ている。(秋田総局・上田敬、橋本智子) <激戦の余波続く> 市長選では、8900票余りを獲得した横山市長が、会社役員佐藤ちづ子氏(66)を2700票差で下した。激戦を制した市長の矛先は、相手陣営の関係者に向かった。 ちづ子氏の後援会長を務めた佐藤作内市商工会長(66)は、商工会の運営補助金を例年の1100万円から600万円に減額することを通知され、復活と引き換える形で辞表を出した。 経営する電器店は、備品購入の入札から外された。ちづ子氏の夫正氏(67)が社長を務める測量設計会社は指