13人が死亡し、6000人以上が被害を受けた地下鉄サリン事件が発生した直後の、警視庁と現場に駆けつけた警察官との無線交信の記録が、初めて公開されました。 70分余りにに上る記録からは、情報が錯そうするなか、未曽有のテロ事件の緊迫した現場の様子が浮かび上がっています。 地下鉄サリン事件は20年前の平成7年3月20日、オウム真理教が東京・霞が関を狙って猛毒のサリンをまいたもので、13人が死亡し、およそ6300人が被害を受けました。 今回公開されたのは、事件の発生直後の、警視庁の通信指令本部と現場に駆けつけた警察官との無線交信の記録で、時間は73分30秒に上っています。 記録は、午前8時21分に警視庁の通信指令本部に日比谷線の八丁堀駅で急病人が発生したという1報で始まっています。 その後、地下鉄の複数の駅から同じような報告が相次ぎ、「駅の周辺に数十人が倒れている」、「脈のない者もいる」などと次第