衆院小選挙区の区割り改定案を検討する衆院選挙区画定審議会(区割り審)は、複数の小選挙区にまたがっている盛岡市や鹿児島市の市域を整理する方針を固めた。関係者が12日、明らかにした。盛岡市で市町村合併前の旧盛岡市が現岩手1区、旧玉山村が現岩手2区に分かれているため、旧玉山村を岩手1区に編入したい考えだ。 旧玉山村は2006年に旧盛岡市と合併したが、合併後の盛岡市が二つの選挙区にまたがる「ねじれ」状態が続き、「市の一体感が阻害される」「有権者の混乱を招く」と解消を求める声が上がっていた。 区割り審は近く、小選挙区が1減対象の岩手や青森、三重、奈良、熊本、鹿児島の6県と、「1票の格差」を是正する13都道府県の計19都道府県約100選挙区の区割り改定案をまとめ、安倍晋三首相に勧告する。政府は勧告を踏まえた公選法改正案を5月にも国会提出し成立を図る。