勢いは続くのか-。野党第1党を目指す日本維新の会が関西掌握に向けて、近づく参院選で強気の戦略を描いている。昨秋の衆院選で受けた追い風を期待しつつ、兵庫選挙区(改選数3)は現職のトップ当選が至上命令。立憲民主党の牙城・京都選挙区(同2)には新人を立て、国民民主党の支援も受けて議席奪取を狙う。維新のお膝元、関西決戦の行方は、来年の統一地方選も見据えた試金石となる。 「参院選では(維新の議員を)多く国会に送り出してほしい。自民党に対峙できるまともな野党をつくる」。5月29日、西宮市内でマイクを握った副代表の吉村洋文大阪府知事は、全国政党へのステップにする意気込みを語った。 維新は参院選で18選挙区に19人を擁立する予定で、改選6議席の倍増以上を目標にしている。昨秋の衆院選で一定の比例票を得た大阪、兵庫、京都、東京、神奈川、愛知を最重点選挙区に指定。特に京都は「最最最最重要地区」(藤田文武幹事長)