県歯科医師会と奥羽大、東北大は23日、県内外の子どもたちから提供を受けた乳歯に取り込まれる放射性物質の放射線量を調べた結果、東京電力福島第1原発事故前後で違いは確認できなかったと発表した。福島市で記者会見した県歯科医師会の海野仁会長は「被ばくを心配するような値は出なかった。安心してほしい」と話した。 胎児の頃から3歳までに形成される乳歯には、飲食物などから放射性物質が取り込まれ沈着し、代謝現象がないためそのまま保持される。研究では、原発事故で飛散した放射性物質の影響を調べるために乳歯の提供を求めた。 昨年までに県内から約6000本、県外から約1000本の乳歯が集まり、東北大が乳歯の形成された時期を原発事故前後に分けて放射線量を測定した。結果、原発事故後に形成された乳歯の放射線量は、事故以前に形成された乳歯に比べ数値の差は認められなかった。また、本県の乳歯の放射線量は他県と比べて低い値を示し
グラウンドに整列して開幕戦に臨むソフトボールの日本代表とオーストラリア代表=21日午前、福島市・あづま球場 静かな幕開けだった。あづま球場で行われたソフトボールの日本―オーストラリア戦。日本のエース上野由岐子の13年ぶりの五輪のマウンドにも、日本代表の3本塁打にもスタンドからの歓声はなく、「復興五輪」はひっそりと始まった。 ボールがグラブに収まる乾いた音や、選手の掛け声。無観客だからこそ聞こえる音が球場に響いた。有観客が想定されていたあづま球場は一転して無観客となった。スタンドには座席番号の目印が残ったままで、二転三転したコロナ禍の五輪を強く印象付けた。 取材でたびたび訪れ、慣れもあったせいか入場前の高揚感は少なかった。ただ、外野に描かれた五輪マークや英語のアナウンス、各国の関係者が行き交う「非日常」を目の当たりにし、特別な五輪が本県で始まったとの実感が湧いてきた。 無観客でもボランティア
JR東日本は20日、奥羽線の赤岩駅を3月12日に廃止すると発表した。列車が急斜面を登るため整備された「スイッチバック」があった「秘境駅」として鉄道ファンに人気だったが、現在は通過駅で利用されていなかった。 同社によると、今後の利用客増が見込めないことから廃止を決めたという。廃止決定に合わせ、20日から駅構内を立ち入り禁止とした。同駅は1910(明治43)年10月に開業。利用客が少ないことなどから、2012年12月から冬期間の全列車通過、17年3月からは年間を通して全列車通過の対応となっていた。 赤岩駅と連続する板谷、峠、大沢の4駅はかつて、急斜面のため、列車が前進と後進を繰り返しながらジグザグに進むスイッチバックが行われていた。 山形新幹線の開業などからスイッチバックは行われなくなったが、09年に経済産業省が板谷峠のスイッチバック遺構を近代化産業遺産に認定。遺構の写真を撮って会員制交流サイ
新潟・福島豪雨から9年。2011(平成23)年7月の豪雨では橋りょうが流失し、JR只見線会津川口―只見間(27.6キロ)が不通となった。 復旧工事が行われているが、崩落事故の影響や地質調査で工事は難航している。JR東日本は工程の見直しを進めているが、計画通りに21年度中の全線再開を目指している。 JR東日本仙台支社によると、復旧工事は18年6月に始まった。斜面や盛土の復旧、軌道工事などを行っており、流失した橋りょうのうち、金山町にある第5、6、7の橋りょうの橋脚部分が完成した。第5橋りょうには橋桁が架かった。 ◆3月に崩落事故、地質調査へ しかし、復旧工事が計画通りに進んでいるわけではない。第6橋りょう付近では今年3月、斜面が崩落し、岩の下敷きになった作業員が死亡する事故が起きた。作業は一時中断し、工事は計画よりも遅れている。 加えて、工事現場の地質が想定と異なり、さらなる地質調査が必要な
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