【イスラマバード=五十嵐誠】パキスタンの首都イスラマバードで2日、シャフバズ・バッティ少数者問題担当相(42)が銃で武装した男らに撃たれて死亡した。バッティ氏は同国少数派のキリスト教徒。イスラム教に基づく同国の冒涜(ぼうとく)罪に批判的な発言をしたため、イスラム勢力から脅迫を受けていた。 パキスタンでは、イスラム教の聖典コーランや預言者ムハンマドを侮辱した者に最高で死刑が科される。この法規定の改正を主張していたパンジャブ州のタシール知事(当時)が1月、警護役の警官に暗殺されている。国内ではこの警官を英雄視する動きが広がっている。 警察当局によると、バッティ氏はイスラマバード市内の母親宅から車で出勤しようとした際、3、4人の男から銃撃を受けた。男らは車で逃走したが、地元メディアによると、現場に「預言者を冒涜する者は死に値する」と書かれた紙を残した。紙には「アルカイダ・パンジャブ・タリバー