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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/column (4)

  • 鳩山外交バッシングを考える

    少し古い話だが、4月、鳩山元首相のイラン訪問が大きな話題となった。 日国内の報道、解説のほとんどが、「とんでもないことをしてくれた」的な非難で渦巻いている。 この反応には、正直ぞっとした。これは、外交そのものの否定ではないだろうか。「訪イランは国益に反する」と断罪する各マスコミの反応は、かつてイラクで起きた人質事件の際、イラクを訪問する民間人を「政府・自衛隊に迷惑をかけた」としてバッシングした不気味さを彷彿とさせる。 確かに、鳩山元首相が議員外交を行ううえで適切な人物だったかどうかには、留保がつく。しかし、「「国益」に反する」という理由が、イランの「核開発疑惑」が指摘され、米・イラン関係が悪化し、いまにも米軍かイスラエル軍が攻撃しようとしているのでは、と懸念され、あまり話のわかる相手とはいえそうもないアフマディネジャード大統領が反政府活動を抑圧している、というのであれば、それは全く訪問す

    Zarathustra1951-1967
    Zarathustra1951-1967 2012/05/24
    私が見た限りまともだったのは、広義の産経系のSPA!だけだった: cf. http://b.hatena.ne.jp/entry/nikkan-spa.jp/magazine/193121 ま、あのトンデモ映画「300」を"快作"とする自称リアリズム軍オタさんがいる国ですからねぇ…
  • エジプト:祭りの後、でもまたいつでも祭りは起きる

    とうとうムバーラクが辞任した。 1月25日の大規模デモ以来、繰り返される民衆の抗議に押されながらも三週間弱、権力に固執し続けたが、くしくもイラン革命と同じ日、ムバーラク政権は民衆に倒される形となった。 暫定政権を担うのが軍であることには代わりがない。憲法や議会など、政治システムの変革がどう進められるかは、未知数だ。長い目で見たら何も変わらなかった、という結果にならない保証はない。 だが、今後どのような変化が訪れるにせよ、今回民衆運動の勝利が、決定的にエジプト社会の政治意識を変えたことは間違いない。 第一には、普通の人々が体制に挑戦することを恐れなくなったことだ。アラブの長期政権のほとんどが生き延びてきた理由は、現政権が倒れたときに訪れるであろう混乱と変動に、人々が恐怖を抱いたからである。慣れ親しんだコネ関係、暗黙のうちに了解される「超えてはいけない一線」――。長年のゲームルールがなくなった

    エジプト:祭りの後、でもまたいつでも祭りは起きる
    Zarathustra1951-1967
    Zarathustra1951-1967 2011/02/15
    特に最初の2点が重要かな。3、4点目もそれなりに。"最後に、そして最も重要なことは、政府を追い詰めるために集まった人たちが、そのまま権力を目指そうとしていない"─軍含めて皆「火中の栗」を拾いたくないのでは?
  • エジプト:軍とイスラム勢力にまつわる「誤解」

    一週間前、エジプトの反ムバーラク勢力が「怒りの日」に結集したときには、こうも急速に事態が展開するとは予想できなかった。3日ごとに組織される数十万規模のデモ、外出禁止にも従わず終日ムバーラク退陣を叫ぶ若者。米政権も現政権を見限り、30年間のムバーラク大統領の治世は終焉を迎えつつある。 「ムバーラク政権の独裁に反対する民衆に、軍も共感し、反政府勢力のムバーラク下ろしが勢いを増しているが、野党のなかで最も強力なイスラーム主義のムスリム同胞団が新体制下で支配的になり、イランのようになるから危険だ」――。これまでの報道振りをまとめると、こんな感じだろう。だが、このロジックに強い違和感を覚える。 第一は、軍に対する認識である。ムバーラク政権は、52年以来続いてきた紛うことなき軍事政権である。52年の共和制革命を担った主役として、以来軍は支配層の中核にあった。ムバーラク批判が強まるにつれて、軍が真っ先に

    エジプト:軍とイスラム勢力にまつわる「誤解」
    Zarathustra1951-1967
    Zarathustra1951-1967 2011/02/02
    この人はイラクは世俗的だからと言ってイラク占領後の宗教勢力台頭をかなり軽視してた過去がある。治安ライフライン不安定時に宗教勢力は一挙に伸張しうる。要は誰がパンをくれるか。東京新聞社説も併せて読むべき
  • 公安機密リークと在日イスラーム教徒

    ウィキリークス問題は、いまだ世界のあちこちに波紋を呼んでいるが、「情報流出」「暴露」といえば、日でも気になる事件があった。 先月末に第三書館から出版された「流出『公安テロ情報』全データ」がそれである。警視庁公安部から流出した「テロ情報」を満載しただが、そこでは公安がどういう人物を「テロ」操作対象としているかを、写真や個人情報を一切隠さず掲載している。そしてそのほとんどが、日にいるイスラーム教徒である。 が出たとたんに私がしたことは、真っ先に知った名前はないか、探すことだった。私の勤める東京外国語大学には、外国人留学生が多く学んでいるからである。二年前に政府が「留学生30万人計画」を打ち出して以降は、留学生の増加は一層顕著だ。そうした学生が困ったことになってはいないか、知り合いに嫌疑がかかっていないか・・・・。 これまでもイスラーム教徒の学生が警察に疑われているのでは、と思われる例は

    公安機密リークと在日イスラーム教徒
    Zarathustra1951-1967
    Zarathustra1951-1967 2010/12/18
    酒井啓子さん。"私が一番悲しいのは、中東やイスラームを論じ語る知識人が、実は他の目的を論じるためにこれらの地域の人々とその問題をダシにしているのではないか、と思えることである。"
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