モンゴルには世界で唯一、イヌワシを使って狩りをする少年・少女がいる。「ほとんどの子供はイヌワシに威嚇され、その姿に怖じ気づく」。写真家のアッシャー•スヴィデンスキーはそう語る。 西モンゴルに住むカザフ族の少年・少女らは13歳になるとキツネや野ウサギを狩猟するために鷲の扱い方を学び始める。子どもの小さな細い腕に、重量のあるワシを乗せるところからはじめるわけだから容易ではない。
1981年生まれ。服部栄養専門学校卒。料理人として活動する傍ら、2005年、『さよならアメリカ』で群像新人文学賞を受賞し、小説家としてデビュー。ほかの作品に『月とアルマジロ』(講談社)、『大人ドロップ』(小学館)、『星空の下のひなた。』(光文社)、『ヒマワリのキス』(徳間書店)、『アクアノートとクラゲの涙』(メディアファクトリー)がある。 DOL特別レポート 内外の政治や経済、産業、社会問題に及ぶ幅広いテーマを斬新な視点で分析する、取材レポートおよび識者・専門家による特別寄稿。 バックナンバー一覧 我が国が南極海で実施している調査捕鯨について日豪が争った国際裁判で、日本完敗といえる判決が出た。この結果には、僕自身も一人の日本人として、一応のショックを感じている。 はじめに述べておくべきことは、今すぐ鯨食が危機に陥るわけではないということだ。南極海での調査捕鯨は実質、不可能になったが、まだ沿
都市部での雑食が目立つカラスが、茨城県の一部地域では食用とされている。戦後間もない頃から続く食文化を守ろうと、地域の人たちが特産品とできないか、研究を始めている。 茨城県ひたちなか市の自営業男性(60)は2月、自宅で知人らにカラス料理を振る舞った。胸肉はさしみに、脚は焼き鳥に調理した。同市の獣医師安(やす)富康さん(43)は「色々な動物を食べてきたが、軟らかく甘みがある」と話した。 男性は約20年前、地元猟師からカラス料理でもてなされた。狩猟期間の11月中旬~2月中旬、猟師からカラスを分けてもらっている。地元の猟師らによると「地域で食されてきた」という。 茨城県内で2011年度に狩猟… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読み
バングラデシュ首都ダッカ(Dhaka)から200キロほど離れたナレイル(Narail)で、漁師から餌をもらうカワウソたち(2014年3月11日撮影)。(c)AFP/Munir uz ZAMAN 【3月24日 AFP】バングラデシュ南部に広がる世界最大のマングローブ林、シュンドルボン(Sundarbans)の水辺では、カワウソたちが漁船のすぐそばでにぎやかに鳴きながら円を描くように泳ぐ姿を見ることができる。伝統のカワウソ漁だ。 漁師が岸近くの水中に網を下すと、カワウソたちが次々と川に飛び込んでいく。ただ、カワウソの仕事は魚を取ることではない。マングローブの根元などに隠れた魚やエビ、カニなどを発見し、網まで追い込むのだ。それを、船の上で待ち構えていた漁師が引き上げる。 漁は通常、夜間に行われ、1晩の漁獲量は4~12キロほどになる。アジア各地でおよそ100年続く漁法だが、現在ではバングラデシュで
今年とても話題になったネット上での炎上騒ぎだが、このとてもカワイイ笑顔の畠山千春(27歳)さんも炎上したうちの一人。 「うさぎはかわいい味がした。うさぎ狩りと解体してきたよ。」というブログに、ベジタリアンや、動物愛護精神を持つ人からの過激な書き込みが相次ぎ、さらにその書き込みを見た人が自分の考えを発信していくということがネット上で起きたのは今年の秋。この一連の流れを見た多くの人は「食べるってなんだろう」とか「生きてるってなんだろう」なんてところまで思いが及んだのではないだろうか。それは、私たちにとって必要な違和感だったのだと思う。 田舎での狩猟生活から見える、自分で作る暮らしの未来予想図 畠山千春 「きっかけは3.11。いつかは田舎で自給自足の暮らしって思っていたけど、あの大きい地震があったときに『いつ死ぬかわからない』って思ったんだよね。だからやるしかなかった。 私たちは、暮らしのいろん
マタギって猟をするときに毛むくじゃらのベストとか着てるのかしら? とか、しとめた熊はどうしてるの? みたいな下世話な興味は尽きない。 とくに我々が山で熊に出会った場合、どうしたらいいのか? も聞いてみたい。 「死んだふりをするのがいい」というのは実はダメで「目を逸らさずに後退りしろ」とか、「熊よけの鈴がいい」とか「実は死んだふりが広まった根拠がある」みたいな話も聞いたことがあるような、ないような。その辺どうなのか? と、軽い気持ちで聞こうと思っていた……。 知人に連絡し、取材の了解を貰うことができた。 そこで話を聞くにあたって、どんな感じのひとなのか、取材の2日前に知人に会い、事前に話を聞いてみた。 知人は、申し訳無さそうにこう言う。 「去年熊に襲われてケガしてからちょっと元気がないんですよ」 え……。 昨年の秋、請け負った森林管理署の仕事で山に入ったとき、息子さん(知人の弟さん)と一緒に
リンク イザ! 【正論】長谷川三千子氏 年頭にあたり 「あたり前」を以て人口減を制す 新年早々おめでたくない話--どころか、たいへん怖い話をいたします。このままでゆくと日本は確実に消滅する、という話です。 内容の要旨(太字は引用) 日本の人口減少は重大な問題であるが、その解決法は実は簡単で、性的役割分担を昭和50年以前のようにはっきり分け、若い男女の大多数がしかるべき年齢のうちに結婚し、女性は育児に専念して2、3人の子供を生み育てるようになれば良いのである。 ところが「個人の生き方に干渉するのはけしからん」という声が出るので政府・行政はこの解決法を選択できないことになっている。しかし、これはおかしい。政府・行政は、女性の一番大切な子供を産み育てるという仕事よりも外に出て働くことを奨励する「男女共同参画社会基本法」を施行している。まさに、政府・行政が個人の生き方を変えてしまったのである。 性
反捕鯨団体シー・シェパード(Sea Shepherd Conservation Society、SS)が撮影した和歌山県太地町でのイルカの追い込み漁で、入り江内に追い込まれたバンドウイルカの群れ(2014年1月17日撮影)。(c)AFP/Sea Shepherd Conservation Society 【1月22日 AFP】反捕鯨団体シー・シェパード(Sea Shepherd Conservation Society、SS)は22日、現地で監視を続けている和歌山県太地町のイルカの追い込み漁で前日、イルカ数十頭が人目につかないところで殺され、帯状に浮かんだ血が追い込んだ入り江に漂っていたと伝えた。 同団体によれば、数日にわたって捕らわれていたバンドウイルカ数十頭が、防水シートを張った囲いの中で殺された。イルカの追い込み漁は22日も出港したという。 イルカの追い込み漁については前週18日、米
南極海で捕獲され、捕鯨船に引き上げられるクジラの親子(撮影日不明、2008年2月7日公開)。(c)AFP/AUSTRALIAN CUSTOMS SERVICE 【1月23日 AFP】日本の調査捕鯨船団の母船「日新丸(Nisshin Maru)」が、イスラム法で合法とされる製品の生産者として「ハラル認証」を取得していたことが分かった。日新丸を所有する共同船舶(Kyodo Senpaku)が22日、AFPの取材に明らかにした。 共同船舶の広報担当者によると、日新丸は昨年、南極海での調査捕鯨に出航する前に広島県内の港で検査員による審査を受け、南極海で捕獲したクジラがイスラム法に従って食肉処理されていることを保証するハラル認証書を11月24日に取得した。監査人からは、アルコール溶液による「汚染」を避けるため、捕鯨船の乗組員らが手を消毒する際の薬剤を変更するよう改善指導を受けたという。 広報担当者に
わたしにとっての、二度目の猟期がやってきた。 最近、狩猟の話をちょこっとすると「え、狩りガールなんですか!?バーンとか?撃てるの!?」と、言われることが多くなってきた。 「おー!狩りガールめっちゃ浸透してますよ!石崎さんすげーい!」と、石崎さんには敬意を払いつつ、実はとっても複雑なきもち。 狩猟=銃になりがちだけど、狩猟免許には大きくわけて『銃』『網』『罠』と3種類(ちゃんと分けると銃も火薬を使うかどうかで2つに分類されるので計4種類)あって、わたしは『罠』と『網』の免許しか持っていないのです。 そして、銃の狩猟免許を持っていたとしても、銃の所持許可を取るためにはそれはそれは気が遠くなるような複雑で面倒な手続きが待っていて、所持許可がおりるには1年かかることも少なくありません。 しかも、家族や上司や隣人に警察から電話がいったり、家の様子を見に来られたり報告させられたり…山登りを始めるように
アメリカのケネディ駐日大使が和歌山県太地町で行われているイルカの追い込み漁に深い懸念を示したことについて、和歌山県の仁坂吉伸知事は「食文化は国ごとに違っていて、相手の立場を認めるのがいいのではないか」と述べ、漁への理解を求めました。 アメリカのケネディ駐日大使は今月18日、インターネット上のツイッターに、和歌山県太地町で行われているイルカの追い込み漁について、「アメリカ政府はイルカの追い込み漁に反対します。イルカが殺される追い込み漁の非人道性について深く懸念しています」と、日本語と英語で投稿しました。 これについて、和歌山県の仁坂知事は21日の記者会見で、「太地町では世界的に規制の対象になっていない種類のクジラやイルカを必要最小限だけ捕っていて、乱獲で資源が無くなるような捕り方はしていない」と指摘しました。 そのうえで「食文化は国ごとに違っていて、資源の枯渇につながるものでなければ相手の立
フィンランド・ロバニエミ(Rovaniemi)郊外でトナカイのそりに乗るサンタクロース(2011年12月15日撮影、資料写真)。(c)AFP/JONATHAN NACKSTRAND 【12月24日 AFP】サンタクロースは23日、9頭のトナカイの検疫を免除され、正式に米国への入国を認められた。 米農務省はクリスマス気分に合わせた声明を発表し、北極在住の「S.クロース氏」がトナカイとともに12月24日から25日にかけて米国への入国を許可されたと発表した。 「この時期、米農務省はサンタを助けるためにあらゆる権限を活用したい」と、米農務省の獣医学主任、ジョン・R・クリフォード(John R. Clifford)氏は述べた。 「彼(サンタクロース)が入管職員にウインクをして、入国の際にメリークリスマスと言うことを条件に、われわれは通常の入国手続き費用と入国審査費、超過滞在費などを免除することに合意
【矢島大輔】高さ210メートル、東京・汐留のビル屋上から放たれたハヤブサが、地上の獲物目がけて舞い降りる。正月恒例のイベントは1年前、リハーサル中にハヤブサが野生のハヤブサに襲われて中止に追い込まれた。相棒を失い、誇りを傷つけられた鷹匠(たかじょう)は継続を諦めかけたが、再び立ち上がった。 将軍家ゆかりの鷹狩(たかが)り場の浜離宮恩賜(おんし)庭園(東京都中央区)で毎年1月2、3の両日、鷹匠が実演する「放鷹(ほうよう)術」。庭園に近い電通本社ビルから高速で急降下したハヤブサが地上のハトを捕まえるのが、最大の見せ場だ。2003年から続いてきた。 この大役を担うのが、将軍家や天皇家に仕えた諏訪流の鷹匠だ。ところが、昨年末のリハーサル中、放ったハヤブサが庭園に生息する別のハヤブサに襲われ、行方不明に。本番での急降下の披露が中止になった。第17代の鷹匠、田籠(たごもり)善次郎さん(66)は「最高難
むせ返るような獣臭が街中に漂う。市場の店先に並ぶのは茹でられて毛をむしられた中型犬たち。骨を砕く中華包丁の音と、「犬肉」を買い求める人々の声がこだまする──。 6月21日の夏至の日、中国の最南部に位置する広西チワン族自治区の玉林市では、毎年恒例の「茘枝狗肉節(ライチ犬肉祭り)」が開かれた。人口550万の都市では、この日だけで約1万頭分の犬肉が消費される。 夏至に犬肉を食べるのは、この地方の伝統的な風習だ。そこに、今が旬のライチが加わって、町を挙げての年中行事となったのは18年前のことである。 玉林市のみならず、広く犬肉食の習慣が残る中国だが、最近では「犬肉食は野蛮だ」という国内外からのバッシングにさらされている。この日も、北京や上海、香港など都市部から来た反対派がデモ活動を行なっていた。彼らに対し、「犬肉はダメで、鶏肉はいいのでは道理が通らない!」という反論をぶつける玉林市民も少なくなかっ
佐藤賢一の中の人 @ke_1sato 【馬相図000a】これから紹介するのは、齋藤定易撰『馬相図』(別題「馬相絵」、1697年序)上・下巻。簡単にまとめると、馬を毛色や身体的特徴で分類した図鑑。著者の齋藤定易(1657-1748)は馬術家で、大坪流の八代目に学び、大坪本流を自称した人。全国に門人が多数いた。 2013-07-22 03:59:19
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