このコラムで以前、焚火から始まった熱電発電の実用化について書きましたが、今回は1960年代から盛んになった人工衛星や惑星探査宇宙船に使われ、華々しい成果をあげた、宇宙用熱電発電器の話です。 我々の太陽系はまだまだ未知の事象が多く、とくに太陽系誕生の歴史が秘められている木星以遠の惑星探査では、熱電発電器がとても重要な役目を果たしています。惑星探査に使われた宇宙船で、ロケット技術、コンピュータを始めとしたエレクトロニクスがはたした役割は言うまでもありませんが、時には10年以上に渡る長~い探査期間の間ずっと働き続けられる、宇宙船の電源である熱電発電器が無ければ、これらの先端技術を惑星探査に活用することは不可能だったでしょう。したがって、熱電発電機は太陽系探査(とくに木星以遠の探査)の舞台でヒーローの役目を果たしたと言っても過言ではないのです。 2003年の今日、宇宙への探査体制は10年前と比較す
2012年は「日本の宇宙開発の父」糸川英夫の生誕100年にあたります。 糸川英夫は、1954年、東京大学生産技術研究所内に航空工学、電子工学、空気力学、飛行力学などの分野の研究者を集め、本格的に日本のロケット研究をスタートさせました。1955年のペンシルロケットの水平試射に始まった日本の宇宙開発は、1963年には人工衛星の打上げを目指し、M(ミュー)ロケットの開発に着手しました。その前段としてのL-4Sロケットによる日本初の人工衛星打上げが苦戦を強いられる中、糸川は東大を退官、その夢を後進に託しました。 日本の宇宙開発をリードした糸川英夫、その血脈が現在のJAXA宇宙科学研究所へと受け継がれています。 2003年、日本の小惑星探査機「はやぶさ」打上げから3ヶ月後、探査機の目的地である小惑星25143が糸川英夫にちなんでイトカワと命名されました。「はやぶさ」はイトカワ到着後、表面の観測とサン
民間の宇宙機による商業宇宙開発の時代がいよいよ幕開けしようとしている。それは単にNASAのような国家機関に代わって民間企業が主役になるというだけの話では無く、宇宙開発そのもののあり方が変わろうとしている。 NewSpaceと呼ばれるこれらのムーヴメントは、日本においてはまだ一般に知られた概念では無いが、これからの宇宙開発、特に商業・有人宇宙開発を考えるに当たっては、早急に認知され、そして対応して行かなければならない問題である。 ISSにランデヴーするソユースTMA-05M宇宙船 Image credit: NASA 日本時間17日13時51分、ユーリィ・イヴァーノヴィチ・マレーンチェンコ宇宙飛行士、フライト・エンジニアのサニータ・ウィリアムズ宇宙飛行士、そして日本人の星出彰彦宇宙飛行士の3名が搭乗したソユースTMA-05M宇宙船が、国際宇宙ステーション(ISS)のラスヴェート・モジュールに
1953年、上海市生まれ。85年に来日。『蛇頭』、『「中国全省を読む」事典』、翻訳書『ノーと言える中国』がベストセラーに。そのほかにも『日中はなぜわかり合えないのか』、『これは私が愛した日本なのか』、『新華僑』、『鯛と羊』など著書多数。 莫邦富の中国ビジネスおどろき新発見 地方都市の勃興、ものづくりの精度向上、環境や社会貢献への関心の高まり…中国は今大きく変わりつつある。先入観を引きずったままだと、日本企業はどんどん中国市場から脱落しかねない。色眼鏡を外し、中国ビジネスの変化に改めて目を凝らす必要がある。道案内人は日中を行き来する中国人作家・ジャーナリストの莫邦富氏。日本ではあまり報道されない「今は小さくとも大きな潮流となりうる」新発見をお届けしよう。 バックナンバー一覧 中国の有人宇宙船「神舟9号」が6月16日午後、甘粛省の酒泉衛星発射センターから打ち上げられて無事軌道に乗り、打ち上げの
電気自動車(EV)にコネクテッド(つながる)、自動運転――。新技術を搭載するクルマが続々と登場しているが、大ヒットを記録しているものは少ない。どうすれば普及期に突入できるのか。 「…続き エコカーに「無関心の壁」 米自動車市場の現実 [有料会員限定] EV時代はまだ来ない 現実解は「マイルドHV」
NASAは現地時間16日、テキサス州ヒューストンのジョンスン宇宙センターで、スペースX社のドラゴン2号機の飛行準備審査会(FRR)を実施、4月30日の打ち上げに一応の許可を下した。 FRR後の記者会見によれば、打ち上げに向けてはまだ若干必要な作業が残っており、それらが完了しない限り打ち上げはされないとの事。したがって23日にもう一度会議が開かれ、最終的な打ち上げ可否の判断を行うとされた。 もし4月30日に打ち上げが実施される場合、打ち上げ時刻は東部夏時間4月30日12時22分、日本時間だと5月1日1時22分となる。この場合国際宇宙ステーション(ISS)への結合は5月3日となる見込みだ。 このドラゴン2号機のミッション名はCOTSデモフライト2/3と呼ばれている。以前はISSへの接近まで行うCOTSデモフライト2と、ISSへの結合までを目指すCOTSデモフライト3に分かれていたが、その後両ミ
宇宙ごみを追う清掃用衛星「CleanSpace One」の想像図(2012年2月15日提供)。(c)AFP/EPFL/Swiss Space Center 【2月16日 AFP】大気圏外に漂う廃棄衛星やロケットの残骸といった無数の「宇宙ごみ」を回収する「掃除機」衛星の開発計画を、スイス連邦工科大学ローザンヌ校(Ecole Polytechnique Federale de Lausanne、EPFL)宇宙センター(Swiss Space Centre)が15日、発表した。 宇宙の清掃を目的とした衛星が実用化されれば、世界初という。「クリーンスペース(CleanSpace)」と銘打たれた衛星について、同センターは2通りの選択肢を検討中だという。回収した宇宙ごみを衛星ごと大気圏内で燃やす方法と、ごみだけを大気圏内に吐き出し衛星本体は宇宙にとどまる方法だ。 EPFLによると、大気圏外には現在、直
ロシア・モスクワ郊外のLavochkin Associationが作成した火星探査機「フォボス・グルント」内部のCGイメージ(作成日不明)。(c)AFP/ MAXIM MARMUR 【2月1日 AFP】ロシア宇宙庁(Roskosmos、ロスコスモス)は31日、予定軌道に乗れず火星に到達出来なかったロシアの火星探査機「フォボス・グルント(Phobos-Grunt)」の失敗について、原因は宇宙線による搭載コンピューターの誤作動だったと発表した。 無人の火星探査機「フォボス・グルント」は前年11月9日に打ち上げられた。世界で初めて火星の衛星の土壌を地球に持ち帰ることを目指していたが、地球周回軌道で立ち往生し、1月15日に太平洋に落下した。 同庁のウラジーミル・ポポフキン(Vladimir Popovkin)長官はロシア通信RIA Novostiの取材に対し、「おそらく宇宙空間の高エネルギーの粒子
はやぶさ帰還ブログ @Hayabusa_JAXA @ikaroskun 朦朧とした君にも聞こえるように大きな声で言うよ(うすださん、増幅よろしく) \イ カ ロ ス 君 今 年 も よ ろ し く !/ 来年の干支は「巳」だからね。来年も忘れずに描いて来いよ!(IES兄は鬼が爆笑したって知ったこっちゃない) はやぶさ帰還ブログ @Hayabusa_JAXA イカロス君の運用はドキドキ展開です( http://t.co/ryVV3HHk )。彼は未来のためにエクストラサクセスを超えた仕事を続けています。今日相模原で行われた学会では、イカロス君の弟となる「木星圏探査用セイル」の発表がありました。彼は「始まりのセイル」ですね。(IES兄)
米航空宇宙局(NASA)の木星探査機ガリレオ(Galileo)が撮影した木星の衛星エウロパ(Europa)の画像(2000年3月6日公開)。(c)AFP/NASA 【11月17日 AFP】謎多き木星の衛星エウロパ(Europa)の地下に、北米の五大湖と同じくらいの大きさの地底湖が存在する可能性を指摘した論文が、16日の英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。 米航空宇宙局(NASA)の木星探査機ガリレオ(Galileo)が1995~2003年に送ってきた画像からは、この氷に覆われた光り輝く衛星の表面に、亀裂やねじ曲げられた形跡などがあることが分かった。なぜ、太陽光がほとんど届かないこの星に、このような奇妙な地形が生まれたのか。 米テキサス大学オースティン校(University of Texas at Austin)の地球物理学者、ブリトニー・シュミット(Britney Schmi
Last week I posted a picture of the fiery re-entry of a Progress re-supply ship as seen by Mike Fossum on board the space station. It was one of several pictures he took, and via Universe Today is a video of the descent of the spacecraft! [embed width="610"]http://youtu.be/L5XG2MmIYT0[/embed] Holy wow! You can see the trail of plasma starting to blow off the main spacecraft just as the video begin
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