熊本県の国立ハンセン病療養所、菊池恵楓園で昭和40年までの50年以上にわたり、少なくとも389人の入所者の遺体の解剖が行われていたことが、療養所がまとめた報告書で分かりました。 菊池恵楓園をめぐっては、昭和初期に入所者の遺体が解剖され骨格標本が作製されていたことが7年前に明らかになり、入所者で作る自治会などが、過去の資料を確認し全容を報告するよう園側に求めていました。 今月、園が自治会に提出した報告書によりますと、明治44年から昭和40年までの間に療養所で亡くなったおよそ2400人のうち、胎児5人を含む389人の遺体を解剖していたことが確認されたということです。 身元が特定できなかったケースも含めると、解剖したのは479人に上るということです。 また、報告書では、昭和33年までの20年余りは、入所時に全員一律で死後の解剖に承諾する「解剖願」を提出させていた実態も明らかにされています。 一方
![熊本のハンセン病療養所 少なくとも389人の入所者の遺体解剖 | NHKニュース](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e7417d94fbd0ae602195e84aa4bc734acbde9b02/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww3.nhk.or.jp%2Fnews%2Fhtml%2F20200913%2FK10012615811_2009131334_2009131431_01_02.jpg)