いよいよ4月になりました。新入社員が配属されてきたり、異動で後輩ができたり、あるいは初めて部下を持つという方もいらっしゃるでしょう。仕事の進め方について指導する立場になることも増えてきます。これは、自分のやってきた仕事を振り返るよい機会だといえます。 とはいえ、自分では当たり前のようにできていることを改めて人に説明するのは意外と難しいものです。今回は、自分にとっては当然のようにできる「仕事の基本」をいかにうまく伝えるかについて考えてみます。 「考える」ステップが気づきを促す 少し仕事から離れますが、筆者の知人に、半分趣味で英会話勉強会を運営している人がいます。彼が話してくれた以下のエピソードは非常に興味深いものでした。 集まったメンバーの前で、リスニングの素材を流して、書き取りをしてもらったことがあったんです。メンバーは、聴きながら手元の紙に書き出していきます。いわゆるディクテーションです