神奈川県鎌倉市の3海水浴場の命名権を取得し、新たな愛称を募集していた地元の老舗菓子メーカー豊島屋は15日、「昔から親しんでいる名前」を求める声が最も多かったとして、これまでと同じ「材木座」「由比ガ浜」「腰越」のままにすると発表した。 同社は昨年5月、年間1200万円、10年間の契約で鎌倉市から命名権を取得し、今年3月に愛称とロゴデザインを公募。北海道から九州まで393件の応募があり、約1割が地名である現在の名称を望んだ。 豊島屋の久保田陽彦社長は「他の人が命名権を買うと奇抜になるかもしれないと考えて命名権を取得した。今の名称が残せてよかった。1200万円は毎年の海岸清掃に充ててほしい」と話した。 他の応募には豊島屋の商品「鳩サブレー」の名前を入れた愛称もあった。ロゴは東京都の30代女性の応募で、ハトが浮輪を使いながら海水浴を楽しんでいるデザインに決まった。愛称とロゴは3年間使い、あらためて