奈良県で来年開かれる平城遷都1300年祭を巡り、自民党の衆参両院議員でつくる「平城遷都1300年記念事業推進議員連盟」(会長・森喜朗元首相)メンバーが、衆院選の大敗で91人から約6割の54人に減った。記念事業は、同議連の後押しもあって、国家的事業として閣議了解された経緯があり、政権交代による事業への影響を懸念する声が関係者からあがっている。 議連は06年11月、当時の柿本善也知事らが働きかけ、有志の自民党国会議員が結成。副会長に古賀誠選対本部長代理▽伊吹文明元幹事長▽津島雄二元厚相▽山崎拓前副総裁ら党の重鎮が顔をそろえ、顧問にも中川秀直元幹事長▽丹羽雄哉元厚相▽青木幹雄前参院議員会長ら実力者が並ぶ。 昨年10月の閣議了解も、議連が中心となって後押ししたが、71人の衆院議員のうち37人が落選するか引退し、メンバーは激減した。 今年1月に設立された「平城遷都1300年記念事業推進委員会」(会長