麻生首相が2日、首相官邸でのぶら下がり取材に再び応じるようになった。官邸でのぶら下がり取材は、総選挙遊説などで8月15日に中断して以来。近く退陣は確実だが、記者団をやんわり皮肉る「麻生節」もみせた。 民主党の岡田克也幹事長が河村官房長官に政権移行への協力を要請したことに関し、記者団が首相の指示内容を聞くと、「スムーズに移行できるよう、なるべく協力するように各省庁に連絡するように話した。その通り、官房長官言わなかった?」と逆質問。記者団が「言っている」と答えると「裏取ってるわけね。記者としてまとも。裏を取ろうという心がけは。普段取らずに書いているけど」。 首相指名選挙で「麻生太郎」と記すことに自民党内で異論があると問われると、今度は「党内の意見をどのように集約するかは党執行部が決めること。あなたが聞くべき相手は党幹事長。麻生総裁ではありません。頭の整理できた?」。(高橋福子)