民主党臨時両院議員総会を終え、小沢一郎・幹事長(左)の耳元に話しかける鳩山由紀夫首相=2日午前、国会(酒巻俊介撮影) 鳩山由紀夫首相は2日、辞任表明に当たって二人三脚で政権奪取を果たした民主党の小沢一郎幹事長を道連れにした。本来は「水と油」ほどにタイプの違う2人は、権力を掌握するという目的のために相手を必要とし、利用し合ってきた。だが、思い描く理想も好む政治手法もあまりに異質で、互いの足らざる点を補い合う協力関係の破(は)綻(たん)は起こるべくして起こったように見える。(阿比留瑠比) かつては小沢嫌い 首相と小沢氏はかつてはともに自民党旧竹下派に所属し、平成5年に同じく「政治改革」を掲げて離党した。そして非自民の7党1会派による細川護煕政権では、首相は官房副長官として、小沢氏は与党・新生党の代表幹事として政権を支える立場だった。 この間の経緯だけを見ると、2人はもともと深い関係にあったよ