野田佳彦財務相は25日午前、海外の金融市場で円相場が一時1ドル=83円台に突入したことについて、「必要なときには適切な対応をとらなければならないと思う」と述べ、政府が円を売ってドルを買う「為替介入」に踏み切る可能性を示唆した。財務省で記者団に答えた。 野田氏は円相場について、「一方向に偏った動きという基本認識だ」と従来の見解を繰り返した。野田氏は1ドル84円台70銭台まで進んだ24日も「足元の動きは明らかに一方的だ」と述べ、円高に走る市場を牽制(けんせい)しようとしたが、その後のロンドンやニューヨーク市場83円70〜60銭台まで円高が進んでいた。