小売りの現場では、早いところであれば、10月早々からクリスマス商戦に入る。クリスマスは数ある催事の中でも最も販促期間が長い。事実、あるスーパーでは秋から、「あわてんぼうのサンタクロース」と銘打っており、サンタクロースやトナカイの飾り、イルミネーションが備え付けられるなど、店内はクリスマスムード一色だった。 さて、クリスマスと言えば、ケーキがつきものだ。今年1月に実施されたマイボイスコムの調査によると、クリスマスにちなんで行うことの約3割は「クリスマスケーキを買う」が挙げられている。 低迷する「クリスマスケーキ需要」 とはいえ近年、クリスマスケーキの需要は減少傾向にある。その原因として、催事そのものの感覚が日本人に薄らいでいることが挙げられる。先述のマイボイスコムの調査では、「クリスマスを普段と変わらず過ごす」と回答した人々が全体の5割弱。2017年のクリスマスを含む催事ケーキの市場規模が前