島根県は17日、韓国が竹島(隠岐の島町)を不法占拠する直前の1952~53年頃、隠岐諸島・島後から竹島に漁船で渡った際に使われた海図を初めて発見した、と発表した。 コンパスで針路を確認しながら船を進めたらしく、海図には竹島と隠岐、大山(鳥取県)を結ぶ2本の線が鉛筆で引かれている。県は「竹島が隠岐の住民の生活圏内であり、日本固有の領土であることを裏付ける貴重な資料」としている。 海上保安庁が発行した海図「日本海西部」(1949年改正版)。県の竹島問題研究会などが昨春、島後で集めた資料5578点を整理中、地元漁協が保管していたものの中から発見、昨年8、9月と今月、関係者から聞き取りを実施して、当時どのように使われていたかを確認した。 県などによると、この海図を使って渡航したのは島後の住民3人で、既に亡くなっている。遺族らの話では、3人は肥料などの原料になるリン鉱石を採取するため竹島に渡り、半日