本書は白川静が持たなかった視点である「言語と文字の関係」「俗語と雅語」という視点を導入し、甲骨文の成立について考察する。 豊富な用例をもとに文字学への新たなアプローチを試みた、白川文字学第二世代による漢字誕生論への招待。 「緒論」公開中(PDF)→★ 第一章 文字とは何か──文字の本質(言語と文字) 第二章 文字と言語 第三章 中国最古の文字・甲骨文の生まれた時代の位相 第四章 「高宗亮陰、三年不言」とは何か 第五章 「口(※)」の原義について 第六章 西周時代の「※」の位相 ※…「口」の甲骨文字