奈良県内の寺院で、国宝や国の重要文化財に指定されている建造物に油のような液体がまかれているのが相次いで見つかり、警察は文化財保護法違反などの疑いで捜査しています。 岡寺では、本堂や門など7つの建造物の合わせて15か所で跡が見つかり、17世紀に造られた国の重要文化財の「仁王門」では、仁王像の台座などに油のような液体が数滴かかっていました。 奈良県指定文化財の本堂の床には、長さ1メートル近くにわたり液体がまかれた跡が残っていました。 寺によりますと、先月28日の昼ごろに寺の職員が液体がまかれた跡を見つけ、4日、警察に被害届けを出したということです。 また警察によりますと、長谷寺では4日、国宝の本堂や、国の重要文化財の「登廊」と呼ばれる廊下など9つの建造物で、油のような液体がまかれた跡が見つかったということです。 警察はいずれも何者かが故意に液体をまいたものとみて、文化財保護法違反などの疑いで防