◆書誌・情報学からの提案・ノート・随筆等の文章を、僅かなスペースではありますが、読者の皆様にお届けしております小冊子であります。 ◆パソコン・インターネットによるデジタル検索は、確かに調査の手間を省力化することに多大な力をもっています。しかし、問題はパソコン・インターネットによるデジタル検索情報で事足れり、という風潮です。 ◆いま現在、デジタル検索に「のっかってこない・ひっかからない」書誌情報も当然のように存在しています。それらを調べることは、いよいよ今後困難になっていくのかもしれません。 ◆また増え続けていく膨大な情報の中から、自分にとって必要な情報をいかにセレクトしてくるかという技術も、ますますこれからの日常生活においても必要とされてくるのではないでしょうか。 ◆そのような際の参照すべき原点として、私たちは近代を対象とする書誌・情報学の成果をもっています。しかしながら、それらは「埋もれ
繆荃孫 繆荃孫の肖像画(『清代学者象伝』) 繆 荃孫(ぼく せんそん/びゅう せんそん[1])は、清末から中華民国にかけての教育家・蔵書家。目録学・金石学の大家であり、中国における図書館学の先鞭をつけた人でもある。字は菼之または筱珊、号は芸風老人。 生涯[編集] 幼時より学問を始め、11歳で五経を修めた。17歳の時、太平天国軍が江陰に進入したため、継母とともに淮安に逃れ、麗正書院で文字学・訓詁学・音韻学を学んだ。21歳の時に成都に移り、そこでは文学・史学・文字考訂を学んだ。24歳の時、挙人となる。張之洞の幕友となり、『書目答問』の編集に深く関わった。 1876年、進士となって翰林院編修の地位を授かり、以後十数年校勘作業に当たる。1888年には南菁書院院長、1891年には灤源書院院長となった。1894年には南京鐘山書院院長、常州龍城書院院長となり、1901年には江楚編訳局総裁となった。190
先日、親友の引っ越しの手伝いをした際に頂きました。こんな本があるとは知りませんでした。 書物語辞典―英(独・仏・羅)-和 作者: 八木佐吉出版社/メーカー: 丸善発売日: 1976/06メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 書誌学や文献学にかかわる外国語(英語、ドイツ語、フランス語、ラテン語)の術語をアルファベット順に排列し、それに対応する日本語訳を示して、簡単な解説を付す。巻末には詳細な和文索引(日本語の書籍・出版用語集として使える)、「洋書の各部名称」の図表、そして「Table of Book Sizes」と題して、洋書で用いる印刷紙と、それを二つ折り、四つ折り、八つ折り・・・等々して製本した際の本の大きさを示した一覧表が付されています。 なお、頂いたのは1983年10月15日第4刷本でして、序に「この度、重刷するに当りまして、いささかの補訂を加えました。今回より丸善の出版書と
このBlogは、私が物語研究の途上で出会った様々な発見や、物語をともに学ぶ人々との出逢いを綴ったものです。ごらんのみなさんにも物語文学の深遠なる森の如き世界の一端をお知りいただければ幸いです。 池田亀鑑著『日本古典全書』『全講枕草子』の本文校訂・註釈のまとめ役は森本元子(1912-1992)担当とされています(下記参照/2013.12.23補訂)。この「帚木」巻は、本文異同の多いことで知られるところですが、後年、石田穣二(1925-2003)によると思われる補訂がなされています。ちなみに、初版はなんと、底本・飛鳥井雅康本でありながら、河内本(尾州家本)で本文校訂されています。改版では、明融本によって再度訂されていたのでした。補訂にも先師・先輩への気遣いがあるような気がするのは穿ちすぎでしょうか。 右 初版(昭和二一年十二月) (三)青表紙本に錯乱がある。 左 二八版(昭和四五年五月)(二四
以下、あまりに長いので、WEBPAGEを御利用ください。共著者に感謝します。また図、写真などは『東京大学史料編さん所紀要』23号を御参照ください。 編纂と文化財科学‐‐大徳寺文書を中心に 保立道久・高島晶彦・江前敏晴・ 韓允煕・山口悟史・松尾美幸・ 杉山巌・谷昭佳・高山さやか はじめに 歴史学の基礎研究の基軸が史料の編纂にあることはいうまでもない。かつて黒田俊雄は歴史学の研究作業の第一階梯は「考証」にあるとし、その内容を「史料の発見、批判的検討、解釈、事実の関連づけ」にあるとしたことがある(黒田「歴史学の再生と発展」一九八一年、同著作集八巻)。編纂は、この考証作業を文字翻刻という工程として取り出したものである。そのためには一定規模以上の道具、予算、施設、そして何よりもデシプリンを共有する集団的な科学労働の集中が必要かつ合理的であり、そのために史料編纂所のような歴史学の基礎研究所が編纂事業を
あはは(李徴) @mimo_senu @nosuke_pooh 氏のご報告が大変興味深かったので、私も東京国立博物館「特別展示 和洋の書」につき、閲覧記録メモを書いてみます。書誌学からの意見に偏りますがご容赦ください。 http://t.co/ptawoWtBda 2013-08-10 18:44:07 あはは(李徴) @mimo_senu №39秋萩帖…今回のように、べろーんと開かれていると、圧巻です。第二紙以下の紙背は『淮南子』。秋萩帖の原本が、№41綾地歌切との説もあり(小松茂美「“秋萩帖”原本の出現」参照)。この点は諸説あり、おそらくまだ確実な説は出てないのではなかろうか? 2013-08-10 18:46:55 あはは(李徴) @mimo_senu №51佐理筆詩懐紙…最古の詩懐紙で良いのかな?安和二969年作の五言絶句。ただ、安和二年に詠んだ詩であることは諸文献からわかるのだが
日時: 2013年6月28日(金) 18:00-19:30 場所: 立命館大学アート・リサーチセンター 2F 多目的ルーム(京都市北区等持院北町56-1) アクセス http://www.arc.ritsumei.ac.jp/aboutus_access.html 参加: 予約不要・参加費無料 日本の文化資源の内、和紙を使い、明治から江戸時代以前に成立した書籍は、日本の古典籍として、海外でも魅力的な文化財と認められている。この日本古典籍の収蔵品をいち早く、また網羅的にデジタル化し、インターネットを通じて公開してきた、立命館大学アート・リサーチセンターと早稲田大学図書館のデータベースは、海外の日本学研究者にとって必須のサイトとして評価を得てきた。 2010年から120億円を超える膨大な費用をかけ、国立国会図書館の書籍類のデジタル化が進められ、さらに今年2013年からは、国文学研究資料館に70
eoblogは 2017年3月31日(金)15:00 をもってサービスを終了いたしました。 長年にわたりご愛顧いただき誠にありがとうございました。
古典籍リテラシー入門 – 和本の楽しみ方、扱い方、探し方 文学研究科図書館では和本や漢籍といった古典籍を数多く所蔵しています。 今回の講習会では、和本をテーマとして、その楽しみ方、基本的な取り扱い方や探し方についてご説明します。 あなたも和本の世界に触れてみませんか? 日 時: 6月19日(水)18:15-19:30 場 所: 文学部校舎(新館)2階 第2演習室 地図 主 催: 文学研究科図書館 対 象: 学内の学部生、大学院生等 講 師: 大槻 信 准教授(文学研究科) お申込:先着30名(予約優先) <!-- ※申込みフォームはこちら -->※定員に達したため受付を終了しました。お申込ありがとうございました。 お問合せ: 文学研究科図書館 図書掛 TEL: 075-753-2715 / FAX: 075-753-2453 ポスター(PDF)
4月8 フィリップ・ギャスケルという書誌学者 カテゴリ:研究 フィリップ・ギャスケルという書誌学者の本の一部を翻訳したことがあります。下記で読めます。 http://kigoshi.sophia.labos.ac/file/653d9600-9f1b-11e2-9bf3-89ccfc143b89/ 本文校訂の理論―イギリスの書誌学者ギャスケルの理論 『深井一郎教授退官記念論文集』(深井一郎教授退官記念事業会編) 1990年3月 pp247-254 これは、『From Writer To Reader-Studies in Editorial Method』 という本の序文の一部です。 全体は、英文学作品の本文校訂の方法について具体的に述べたものですが、その基礎になっている理論的考察の部分がとても興味深く、かつ、校訂作業にたずさわることの多い我々国文学者はぜひとも学んでおくべきと理論であると
今回(2/21)新たにインターネット公開された近デジ書籍のなかからいくつかピックアップ(1) - Cask Strength ←『古事類苑』の公開はやはり話題になったようで 以下2回にわけて、独断と偏見によるリストアップ。しつこく言いますけど、Google Books等の他サイトですでに公開されている書籍を省くなど、割愛した書籍多し。ざっと目を通して気づいたものを列挙しているだけなので見落としも甚だしいでしょう。ご寛恕を。「この本も良いよ!」という推薦は(もしくは「それはいらないだろ」も)大歓迎です。浅学なので御教示よろしくお願いいたします。 それから、これも毎度のことですが、「尊経閣叢刊」「育徳財団」「古典保存会」「稀書複製会」等の検索も忘れずに! 朝鮮旧書考 - 国立国会図書館デジタルコレクション 百万塔陀羅尼考証 - 国立国会図書館デジタルコレクション 解題叢書 - 国立国会図書館デ
第13回連続講演会「ライブラリーサイエンスの現在」 日時:2012年12月19日 会場:九州大学中央図書館 新館4階 視聴覚ホール 講演:川平 敏文准教授 ライブラリーサイエンス専攻専任教員
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