平安時代の佛書に基づく漢文訓讀史の研究〈3〉初期訓讀語體系 作者: 小林芳規出版社/メーカー: 汲古書院発売日: 2012/03メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る ↑をつらつら読んでいたところ、第十章「平安初期における訓読語の変移」(初出1998年)第二節「平安初期の前半期訓点資料と後半期訓点資料との語彙の比較」において、石山寺蔵『大方広仏華厳経』古点(第二種点、貞観年間頃の加点)と観智院本『類聚名義抄』所収の和訓を比較していまして、「観智院本類聚名義抄に収載されていない和訓」の一つに、 ツマフサ 蹄 巻六十六 (802頁)と。「蹄」は普通は「ヒヅメ」「アシ」等と訓むことが多いと思うのですが、これは一体何でしょう。おそらく語構成は「ツマ」+「フサ」で、「ツマ」は「ツメ」(爪)の被覆形でしょうけど、「フサ」がどうにもわかりません。「輔佐」かなとも思ったり。 石山寺の『大
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