私が政治への言及を避けてきた(端々にほのめかしはありましたが)のは、無用のトラブルを避けるということも、少しは考えにありましたが、もっと本質的な理由があります。 政治問題は、特に、東アジア諸国のそれは、アホらし過ぎてコメントしようがないわけです。いじり甲斐があれば良いのですが、笑いすら取れそうにありません。 大変印象に残っているK先生の忠告があるのですが、「何かを批判するときは、批判に値するものだけを取り上げろ」、と。要するに、ある論議に対してダメ出しするにしても、それをわざわざ取り上げるだけで、それ自体の価値を高めることになると言うのです。では、「取るに足らない」言説にはどう対処すべきか、というと、「取るに足らない」の文字通り、「無視」するしかない。本当にその通りだと思いますよ。 こう書くと、あたかも国粋主義者の片棒を担いでいるのではないかと思われるかもしれず、それは非常に心外なので、実