「楫取素彦と松陰の短刀」と題した銅像のイメージ図。楫取(左から2人目)と最初の妻・寿が、生糸の直接の輸出を目指し渡米する製糸場経営者らに吉田松陰の形見の短刀を託すシーン=前橋市公式サイトより 前橋市計画「ヒロイン再婚相手の楫取素彦ら銅像建設」 今年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」に登場した、ヒロインの再婚相手で初代群馬県令(知事)の楫取素彦(かとり・もとひこ)らの銅像を建てようという前橋市の計画が、寄付金不足でピンチに陥っている。過去最低に終わった視聴率もあいまって、ドラマにあやかろうとした観光PR作戦は不完全燃焼のまま終わろうとしている。 山口県萩市出身の楫取は1876(明治9)年に群馬県令となり、富岡製糸場の発展に尽くしたとされる。妻を亡くした後、ドラマのヒロインである吉田松陰の妹、文(ふみ)と再婚した。ドラマは13日に最終回を迎え、関東地区の平均視聴率(ビデオリサーチ調べ)は12%と、「