ボーンデジタル資料の管理にアーキビストの専門知識の活用を 2015年7月,OCLC Researchが,アーキビストの専門知識を図書館でのボーンデジタル資料の管理に取り込むことを提言した報告書“The Archival Advantage : Integrating Archival Expertise into Management of Born-digital Library Materials”を発表した。 報告書では,リサーチライブラリアンが記録や保存の対象としている,研究データ,電子メール,ウェブサイト,ブログ,Twitter,wiki等の,灰色文献(E1382参照)とされるボーンデジタル資料の管理に,アーキビストの専門知識を取り込むことが必要だと指摘されている。それは,アーキビストが,オリジナルなものが1点のみで,コピーが流通せず,特定の所有者が管理するユニークな資料を扱う専
「ウィキペディア・タウン in 関西館」 1.はじめに 2015年6月30日に閣議決定された政府の「世界最先端IT国家創造宣言」では,目指すべき社会・姿を実現するための取組として,オープンデータの活用推進が筆頭にあげられている。また,図書館関係者の間では,公共図書館には地域の情報拠点としての新たな役割の必要性が指摘されていて,さらに文部科学省の調査研究報告書では,公共図書館が優先して取り組むことが望ましい課題として,地域文化のデジタルアーカイブやインターネット等を使った情報発信が挙げられている。 近年,市民参加型で地域の文化資源をデジタルアーカイブする手法として,ウィキペディア・タウンという活動が始まりつつある。ウィキペディア・タウンは,いわば市民参加型オープンデータプラットフォームであるWikipediaに,町をまるごとデジタルアーカイブしてしまおうという取組である。2012年に英国で
「全国遺跡報告総覧」の機能と期待される効果 1.はじめに 全国で毎年約8,000件の遺跡が発掘され,その成果は発掘調査報告書にまとめられる。報告書は年間約2,000冊発行され,これまで膨大な成果が蓄積されている。しかし,報告書の流通範囲は限られることから,いわゆる「灰色文献」化しており,実際に成果に触れる機会が限定される。そこで2015年6月,発掘調査報告書を全文電子化しインターネット上で検索・閲覧できるようにした「全国遺跡報告総覧」を奈良文化財研究所(以下奈文研)にて公開した。本稿では,そのシステム構成や機能,期待される効果を紹介する。 2.奈良文化財研究所へのシステム・データ統合の経緯 2008年度から2012年度にかけ,国立情報学研究所の最先端学術情報基盤(CSI)整備事業の委託を受けて,島根大学を中心とした全国の21の国立大学が連携して取り組んだ「全国遺跡資料リポジトリ・プロジ
〒602-8570 京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町 京都府庁 第3号館 TEL 075-414-5710 FAX 075-414-5752
安全保障関連法案を審議している参議院の特別委員会の理事会で、25日の安倍総理大臣の自席からの発言に、民主党などが反発したことを踏まえ、民主党は、「これ以上、委員会にふさわしくない態度があれば、審議には応じられない」と抗議しました。 これを踏まえ、26日開かれた特別委員会の理事会で、野党側の筆頭理事を務める、民主党の北澤・元防衛大臣は、「委員会審議がスタートしたときは、安倍総理大臣は、真摯(しんし)にやっていたが、最近は、態度が非常に荒っぽくなっている。これ以上、委員会にふさわしくない態度があれば、頭を冷やしてもらうためにも、審議には応じられない」と抗議しました。 これに対し、自民党側は、「安倍総理大臣から不規則発言があったことは誠に遺憾だ」としたうえで、「今後、このようなことが起きないよう、しっかりと安倍総理大臣と政府側に申し入れておく」と応じました。
塾講師の検定を「国家検定」にする準備が進んでいる。指導力を保証して信頼性を高めたい塾業界と、サービス業の質を上げたい国の思惑が背景にある。2017年にも実現する見込みだが、受検はあくまで希望者のみ。どこまで普及するかは不透明だ。 「中国の主な工業製品はどんなものですか?」。社会科を教える塾講師が生徒に尋ねるこのシーン。塾講師検定(塾検)の受検者向けDVDでは、良くない例として示される。 「中国の工業製品についてクイズをやります。五つ書くので、世界一がいくつあるか予想して下さい」という問い方が「正解」。塾検を手がけ、DVDをつくった全国学習塾協会(東京都)によると、「生徒の興味を引き出す工夫をしている」という。 塾検は、08年に業界独自の検定として始まった。1~3級に分かれ、最もやさしい3級の試験は、担当教科の公立高校入試水準の学力やマナーをみる筆記。1~2級は模擬授業を録画し、協会が選んだ
丸善CHIホールディングスは8月26日、完全子会社の丸善と雄松堂書店を合併により経営統合すると発表した。 2016年2月1日付で、丸善を存続会社、雄松堂書店を消滅会社とする吸収合併を行う。経営統合を機に、より一層のブランド力強化を図るため、丸善の商号を、丸善・雄松堂に変更する予定だ。 丸善と雄松堂書店は教育・学術関連事業で、とくに洋書を中心とした書籍販売でそれぞれ高いブランド力を有している。 丸善は全国の高等教育機関、各種研究機関への営業ネットワークを、雄松堂書店は専門性の高い研究者向けコンテンツの調達力・開発力を強みとしている。 両社を合併し経営統合することで、これまで以上に両社の強みを効果的に発揮できる組織体制を構築し、両社の主要顧客である教育機関や研究者に、一層価値あるコンテンツやサービスを提供していくことを目指す。 両社が長年培ってきた取引先との関連性や企業文化を融合する
パラリンピックを目指すランナーと伴走者。「走ること」を通じて強まる絆。 「エッジコンペ2016」で賞を逃したことを機に、さらに結束、アイデア実現に挑戦し続ける 文武両道で西園寺育英奨学金を受給。サッカーにかける思い 薬の正しい知識と付き合い方を知ってもらいたい、 薬物乱用防止キャンペーンを各地で実施 「減災・防災を意識するきっかけに」 災害時用の笛を5000個製作 佐藤さんは、京町家「長江家住宅」の保存・データベース化に取り組んでいる。長江家住宅とは、江戸時代から呉服卸を営んできた京町家で、建物だけでなく明治以降の商い道具や生活用品など当時の様子を今に伝える貴重な資料も残っている。長江家8代目当主 長江治男氏から文学部矢野教授に町家の継承について相談があったことをきっかけに、佐藤さんは文学部京都学専攻の学部生時代から約4年にわたり、この研究に取り組んできた。 研究は非常に地道な作業だ。長江
「れストランゆず庵」(南国市岡豊町)の駐車場に設置されている巨大サメのオブジェが8月25日、台風15号の影響で転倒した。 入り口まで数メートルの距離に転倒 高知のカオスなレストランとして、これまでに多くのメディアに取り上げられてきた同店。転倒した巨大サメのオブジェは映画「ジョーズ」に出てくる巨大サメにそっくり。全長約10メートルで、価格は1,200万円したという。 午前中から非常に強い風があり、激しく雨が降っていた南国市。オブジェを所有する近藤社長は「風の影響を心配して朝6時に店頭ののぼりを片付けた。一度家に帰り、9時に来ると倒れていた。これはこれで面白いからそのままにしておく」と話す。営業時間前でけが人はいなかったという。 載せていた台座ごと転倒した同オブジェは、尻尾の部分があと数メートルで店の入り口に届くところまで来ている。来店客は倒れたオブジェの前で足を止め、「もともと、この状態なの
2015-08-23 「読書と人々」シリーズその4:日本のOPAC,使いにくくないですか? 故郷の玉野市では市立図書館を移転させる予定があるらしい,ということを母から聞いたのが帰国の直前だった。現在の市立図書館は総合文化センターという施設の中にあるのだが,この文化センター自体が築40年と老朽化しているうえ,図書館は3階に位置し,おまけにエレベーターがないという条件の悪さであり,移転も即座にうなずけるものであった。肝心の移転先は,メルカという商業施設の2階部分になるらしい。このメルカもオープンから20年が経ち,2階のテナントは多くが撤退してしまったという事情がある。そこへ図書館の移転計画が持ち上がり,メルカを所有する会社がその2階の大部分を無償で(!)提供する形で話がまとまったらしい。新国立競技場計画と違い,すでにあるものを利用する形で,文化施設を再生し,市中心の再開発の目玉にするというのは
はじめまして、こんにちは。三輪舎の中岡と申します。 三輪舎は2014年1月に横浜で設立しました。もともとはTSUTAYAの本部であるカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社に8年間勤務しておりました。1年目は六本木ヒルズのTSUTAYA TOKYO ROPPONGIで芸術書・写真集の棚を担当し、2年目以降はTSUTAYA加盟企業向けにバイヤーを2年、スーパーバイザーを5年経験しました。子育てを機に、暮らしかたと働きかたを見直そうと思って退職し、「暮らしのオルタナティブを発信する」をコンセプトに三輪舎を設立しました。 私は先ほども申し上げたとおり、TSUTAYAの直営店に1年、その後も間接的ではありますが、アイテムとして書籍・雑誌の売り場・運営指導をしていました。出版業界を、版元・流通・書店に分けるならば、ずうっと書店側にいたわけです。だから、書店と、書店に直接関係する部分の流通のことはよ
「学校が死ぬほどつらい子は図書館へいらっしゃい」。夏休みが明けるころに子どもの自殺が増える傾向があることから、神奈川県鎌倉市立の図書館の公式ツイッターが26日、こうつぶやいた。共感を呼び、13時間で4万回以上もリツイートされている。 つぶやいたのは、市中央図書館司書の河合真帆さん(44)。9月1日に子どもの自殺が突出して多いとの報道を読み、図書館学を学ぶ中で知ったことを思い出した。 「自殺したくなったら図書館へ」。米国の図書館に貼られていたというポスターの文言だ。図書館には問題解決のヒントや人生を支える何かがある。そんなメッセージだった。 利用者の秘密を守るのも、図書館の大事な原則だ。子どもは学校に通報されると心配しているかもしれない。だから、「一日いても誰も何も言わないよ」と書き添えた。「一日だらだらしていても、誰も何も言わないから気軽においで。ただぼーっとするだけでもいいと伝えたい」
岩手県矢巾町で中学生がいじめを苦に自殺したとみられる問題を受け、文部科学省は、認知されないままになっているいじめがほかにもあるとみて、各地の教育委員会などがすでに回答を終えていた実態調査をやり直すよう求める異例の通知を出しました。 文部科学省は各地の教育委員会などを通じていじめの認知件数を毎年調査していて、昨年度の状況はことし6月にすでに回答を得ていましたが、認知されないままになっているいじめがほかにもあると見て、調査をやり直すよう求める異例の通知を出しました。 通知では、前回の調査で 児童生徒1000人当たりのいじめ認知件数に、都道府県によって最大で83倍もの差があることに触れ、「実態を正確に反映しているとは考えがたい」としています。また、認知件数が多い学校はいじめを積極的に把握し、解消に向けて取り組んでいるとみて極めて肯定的に評価するとしています。 そのうえで調査のやり直しにあたっては
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く