戦時中に使われた特攻艇を復元した山内平三郎さん=16日、八重瀬町宜次の白川ハイツ集会所 【八重瀬】NPO法人沖縄鍾乳洞協会理事長、八重瀬風景ネットワーク会長の山内平三郎さん(69)=八重瀬町宜次=がこのほど、戦時中日本軍が使用し、沖縄戦でも使われていた特攻艇を復元した。山内さんは「造ってみると『こんな粗末なもので戦争をしたのか』と戦争の愚かさを感じる」と語り、どのように平和を実現するかを再考するきっかけにしたいと考えている。山内さんによると、実寸大で復元された特攻艇で現存するのは、国内ではこの1艇のみ。 鍾乳洞協会は町の委託を受け、2008年に町内の鍾乳洞など地下資源を調査。その際、地域住民から町具志頭を流れる白水川沿いに特攻艇の秘匿壕があることを聞いた。14年、秘匿壕の測量を行い地形図を作製。壕は長さ約15メートル、高さ約2・5メートルで、奥からも外に出られるトンネル状。特攻艇を修理する