電通の新入社員高橋まつりさん=当時(24)=の過労自殺を巡る労働基準法違反事件で、厚生労働省東京労働局が石井直社長を含む役員から事情を聴いたことが28日、分かった。東京労働局が記者会見して明らかにした。年明け以降、家宅捜索した3支社を管轄する各労働局と連携し、上層部の組織的な関与について捜査を本格化させる。東京地検も電通幹部への事情聴取に乗り出す方針。 東京労働局によると、会社と上司だった幹部の書類送検容疑は平成27年10~12月、高橋さんら2人の社員に対し、労使協定(三六協定)の上限である月50時間を超えた違法な残業をさせた疑い。2人についてはそれぞれ月約58時間と約54時間の残業を確認した。起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。労働局は捜査継続を理由に、上司の詳しい役職や認否を明らかにしていない。 高橋さんは昨年12月に亡くなり、今年9月に労災認定された。うつ病発症前には労使協定の上
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