草原を見たことがあるだろうか。視界いっぱいに広がる大草原を。俺は、いまだ見たことがなかった。山がちな島国に生まれた人間として。なかでも都市部に育った人間として。草原の景色には、昔から漠然とした憧れがあった。そこで、ついにこの夏休み。かねてからの念願であった、理想の草原を探す旅に出ることにした。え?「理想の草原」ってなに?そんなのWindows XPの壁紙に決まっているでしょうが。 草原のイデア 草原と一口にいっても、世界にはいろんな草原がある。アフリカのサバンナ、ユーラシアのステップ、南米のパンパ。どれもれっきとした大草原だが、俺にとっての草原というのは、もうどうしたってWindows XPである。 XPが世に出たのは2001年。今のアラサー世代には、本格的にPCを使いはじめた時期と重なるという人も多いだろう。かくいう俺も、自由研究の調べ物をしたり、ピンボールでワームホールに突入したり、と
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