先日、家電量販店に行き、iPad売り場を見学してきた(実際に購入もした)。 クラウドについて思案する日々の中で、「クラウド志向端末」という分野における革新的なデバイスが登場する瞬間の空気感に触れたかったからだ。そして、それは予想以上の収穫だった。 iPadが発表された当初、わたしはこの製品に否定的な感想を抱いていた。iPhoneがあるのに、あんなに大きくて持ち運びに適さないデバイスを一体誰が欲しがるのかと。一部のガジェット好きや、Apple信者以外には売れないのではないかと思った。「電子書籍端末」という売り文句もなにやらうさん臭く感じたものだ。 そして、まもなくその感想は誤りであったことに気付く。セールスフォース・ド ットコムのCEO、マーク・ベニオフなどの「クラウドの雄」がこぞってiPadを絶賛している記事を読んた。また、マーク・ベニオフ自身がある講演の壇上でiPadを操っている姿を見て