2020年の東京オリンピック・パラリンピックを契機に、国内を標的にしたサイバー攻撃が増加すると懸念されている。これに備え、総務省はセキュリティ向上を目的とする取り組み「NOTICE」を2月20日に開始した(図1)。その名称は「IoT機器のクリーン環境に向けた国家活動」を意味する言葉[注1]の頭文字で、同時に「通達」や「警告」を意味する。 図1 総務省と情報通信研究機構(NICT)は、「NOTICE」の取り組みを説明する公式サイトを開設中。サイトから問い合わせが行えるほか、電話窓口も用意されている NOTICEでは、インターネットに接続されているルーター、カメラ、センサーといった「IoT機器」[注2]を主な対象に、インターネット側から簡単に管理画面を開いて設定を変えたり、マルウエアに感染させたりできる状態ではないかを、情報通信研究機構(NICT)が調査。問題のある機器の利用者に対して、インタ
技術などのトレンドを語るとき、頻繁に話題に上るのが様々な専門用語。ビジネスをする上で理解しておくことは大事だが、ともすると“バズワード先行”になっているように感じると前刀禎明氏は警告する。その問題点とは? 「ダイナミックプライシング」「サブスクリプション」「AI」……企業の企画会議やプレゼンテーションに参加すると、ここ数年で急に聞く機会が増えた用語が資料の中にあふれかえっていることがよくあります。これらを見ると、製品やサービスの企画・開発が“バズワード(特定の業界で使われる定義が曖昧な専門用語)先行”で進んでいるように感じて、とても心配しています。 言葉の意味を本当に分かっているのか これの何がまずいのかというと、意味の理解度や解釈が人によってまちまちであることです。古くからあって世の中に定着している言葉と違って、新しい用語はそれが持つ辞書的な意味さえ知らない人が一定数います。また、辞書的
平成に登場して、すっかり当たり前の存在になったコンパクトデジタルカメラ。いったいどんな進化を遂げたのか。改めて振り返る パソコン、スマートフォン(スマホ)と並んで、平成に生まれて一気に普及したのがデジタルカメラだろう。平成初期に登場した革新的な製品が世間にインパクトを与え、それ以降数多くのメーカーからさまざまな製品が登場して広く普及していった。今ではあたりまえになったデジカメはどう生まれ、どう変わっていったのか。コンパクトデジカメにフォーカスをあて、その進化を追っていく。 活気あふれる平成前半 個性的すぎる「迷機」も 一般消費者にデジカメを普及させた立役者として知られているのが、カシオ計算機が平成7年(1995年)に発売した「QV-10」だ。ヒットの要因は、背面にカラー液晶を搭載したこと。「背面液晶でライブビューを見ながら撮影でき、撮影した写真がその場ですぐに見られる」というフィルムカメラ
寝るときに付ける“睡眠専用”イヤホンとして、BOSEが9月に発売した「NOISE-MASKING SLEEPBUDS」。不快なノイズをマスキングすることで快適な睡眠を促すというけれど、3万円もすることから「本当なの?」と疑っている人も多いはず。実際に購入したライターの花森リドが買った理由とその“効果”を語る。 私が住んでいる賃貸マンションは「ペット可」なのに、ペットなんていないんじゃないかと思うくらい静かだ。マンションの廊下などでは毎日はしゃぐ犬とすれちがうし、テンションの上がりきった「ワンワン」という声がかすかに聞こえる気もするのだが……。だから、壁が分厚いのか、音が響きにくい構造なのだろうと思っていた。 購入したのは隣人が夜中に爆笑するから ところが、だ。ある日の深夜2時に“それ”は始まった。ベッドに入り、「あ~、そろそろ寝そう……」という寝落ちる寸前、ふいに「ダッハッハ」という声が耳
注目の新製品をピックアップ、市場性や開発者の声などから、日経トレンディ記者が大胆に「ヒット予報」をする。今回取り上げたのは、NTTドコモ「カードケータイ KY-01L」。まさにクレジットカードサイズの超小型端末だ。 ◇ ◇ ◇ ●実質負担額/1万368円(税込み) ●サイズ・重さ/幅55×高さ91×厚さ5.3mm・約47g ●ディスプレー/約2.8型電子ペーパー(480×600ドット) ●連続待ち受け時間/約100時間 ●連続通話可能時間/約110分 ●通信最大速度/受信時100Mbps ●発売日/2018年11月22日 久々に「世界最薄・最軽量」のうたい文句が戻ってきた。NTTドコモから2018年11月に発売された「カードケータイ KY-01L」は、その名の通り、クレジットカードサイズの超小型端末。厚さは5.3mmと薄く、重さは一般的なスマホの3分の1にも満たない約47グラムだ。手に
スマートフォン(スマホ)の相棒として、音楽リスニング時に煩わしいケーブルに悩まされることがない“完全ワイヤレス”のイヤホン。先駆者であるアップルのAirPodsの登場から2年以上が経過し、ソニー、ボーズをはじめとする国内外のブランドから100以上の製品が登場している。2019年に入った今、完全ワイヤレスイヤホンを選びで注目すべき最新トレンドを解説しよう。 Qualcomm社の最新チップで音切れが劇的に改善 2019年、最大の注目ポイントはワイヤレス接続の安定性向上だ。2019年モデルの多くでQualcomm社の最新ワイヤレスチップ「QCC3026」の採用が進み、無線接続の安定性が大幅に向上する。また、対応機種がCPUに同社のSnapdragon 845シリーズを搭載した一部スマホに限定されるが、左右のイヤホンがそれぞれにスマホと接続する新方式「Qualcomm TrueWireless S
ワイヤレス充電ができるスマートフォンが増えてきた。アップルのiPhone 8以降(iPhone Xシリーズなど)はもちろんのこと、ソニーのXperiaシリーズやサムスンのGalaxyシリーズ、GoogleのPixel3シリーズでは当たり前の機能になりつつある。 これに伴い、ワイヤレス充電器も多くのメーカーから様々な製品が発売されている。形は大きく分けて2種類。スマホを上に置いて充電する平置き型と、スマホを立て掛けて充電するスタンド型だ。様々なデザインの製品があり、それぞれ充電性能も異なる。価格帯は1000円前後のものから1万円前後までと幅広い。こうしたワイヤレス充電器のメリットや選び方を紹介したい。 この記事で紹介する製品は以下の通り ■ロジクール「ロジクール POWERED iD20 ワイヤレス充電スタンド」 ■Belkin「BOOST↑UP ワイヤレス充電スタンド」 ■サムスン「Wir
シーリングライト、プロジェクター、スピーカーの3機能を一体化したスマートライト「popIn Aladdin」。大きさは476(幅)x169(高さ)x476(奥行)mm。重さ4.9kg 日経クロストレンドは、2018年6月から9月にかけて3カ月連続で検索者数が増加しているキーワードを抽出し、平均上昇率のランキングを算出した。寝室をエンタメ空間にするスマートライト「popIn Aladdin(ポップインアラジン)」にヒットの予兆が見られた。 分析に当たっては、インターネット行動データ分析サービスを提供するヴァリューズ(東京・港)からデータ提供を受けた。同社は、国内25万人規模のユーザーパネルを保有し、Web利用動向データを基にネット行動分析サービスを提供している。 検索者数が増えているワードを抽出するに当たり、例えば「ハロウィーン」など季節性の高いワードや、最終回に向けて検索数が増えやすいテレ
2018年10月20日、六本木アカデミーヒルズで「Scratch 2018 Tokyo」が開催された。招待講演には慶應義塾大学 環境情報学部教授である村井純氏が登壇した。インターネットの技術基盤づくりに携わった自身の経験に基づきながら、これからの時代の子どもたちがインターネットを有効活用するためのアプローチについて語った(関連記事)。(大類 賢一=タンクフル) インターネット普及の過程は、文明の成り立ちと同様の流れを経ている 「インターネットやデジタルを指して、文明と呼ぶ人はあまりいない。しかし、インターネットの開発に長く携わっていると、『インターネット文明』という存在にリアリティが出てくる」と村井氏は講演の冒頭で語った。 文明の成り立ちには「科学や数学」「社会」「文化」「技術」「道具」「地理」、そして「他文明との衝突」などの要因が大きくかかわっていると村井氏は説明する。そのように考えると
2018年10月20日、六本木アカデミーヒルズで「Scratch 2018 Tokyo」が開催された。プログラミング環境のScratchを開発するチームを率いるミッチェル・レズニック氏、インターネット技術の基盤づくりにかかわった慶應義塾大学の村井 純氏を招き、「一億総クリエータか、一億総”プログラマ”か?〜日本の2030年〜」をテーマにパネルディスカッションを開催した。モデレーターは、一般社団法人未踏プログラミング教育WG、17才以下の小中高生を対象とした未踏ジュニア代表の鵜飼 佑氏が務めた(関連記事1、関連記事2)。(大類賢一=タンクフル) 冒頭、レズニック氏に対して鵜飼氏が問いかけたのは、Scratch 3.0の開発に取り組み始めた経緯だった。その答えとして、レズニック氏はまず、「テクノロジーの変化」を挙げた。Scratch 2.0が公開されたのは2013年。それから5年が経つ。 「常
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