ここ数年、人気が高まっているスポーツに、スポーツ自転車があります。 愛好家の数は、ここ1、2年でおよそ1.5倍に増えたともいわれ、休日になると街や郊外でペダルを踏む人の姿が多く見られます。ただ、このブームの裏で、神奈川県のふだん静かな山あいの地域では、住民たちの間に不安と戸惑いが広がっています。 神奈川県の西、秦野市にあるヤビツ峠は都心からおよそ60キロ。峠まで続く、長さおよそ10キロの坂道は、交通量も限られ、快適に走れると、愛好家が週末ごとに集まります。この坂道を次々に駆け抜ける、スポーツ自転車です。 愛好家は「町田からきました。長い距離を登れるので、近場で貴重な登りかなと思ってます」。 別の愛好家も「毎週登ってて、いい練習場所です」と話します。 一方で、この峠道で、増え続ける自転車に困惑しているのは、週末、登山をしにくる人達を乗せるバスです。 幅が狭い道路で自転車を追い越すのは