麻生首相は予算総額15.4兆円の補正予算案を提示した、3月末に成立した今年度予算88兆円と合わせると、史上最高の103.4兆円にも達する大規模予算である。まさに「歴史的予算」と言えるが、今回はこの予算を遂に作り上げた麻生首相の「こだわり」について考えてみたい。 自称「経済通」麻生首相を支える JC人脈からの「生の声」 今回の補正予算の内容を精査してみると、低燃費車買い替え促進のための助成制度や、太陽光発電や省エネ家電購入の補助制度、住宅取得のための時限的な贈与税の軽減などが並ぶ。特に、贈与税の軽減については、既に史上最大規模の住宅ローン減税を実施した上での実施である。これは、「年越し派遣村」の方々のような、住む住宅がないような失業者のための対策ではない。むしろ、ある程度以上お金を持っている人々への支援策だ。ここに麻生首相の「こだわり」があるように思う。 この連載の第8回に取り上げたよ