9月に体制を一新した民主、自民両党の国会対策委員会は、衆参で多数派が異なる「ねじれ国会」で、どう攻防を展開するのか。 鉢呂吉雄(民主)、逢沢一郎(自民)の両国対委員長の手腕が問われている。 「5年前は突破力の鉢呂と言われた。今は仏神様(ほとけかみさま)だ」。鉢呂氏は2日、札幌市内の会合であいさつし、野党と協調した国会運営を目指す考えを表明した。 鉢呂氏の国対委員長就任は2004年に続き2度目。05年には当時の小泉首相を郵政解散に追い込んだが、直後の衆院選で党は大敗した。 今回は「参院で否決されれば法案成立はゼロ」(鉢呂氏)の厳しい状況下での再登板。国会が召集された1日、鉢呂氏は仙谷官房長官らと会談し、当面の対応を話し合った。参院の羽田雄一郎国対委員長も珍しく同席させ、衆参国対の連携を強化する姿勢も見せた。 ただ、野党からの協力取り付けを意識するあまり、提出前の郵政改革法案の修正に言及するな