次期衆院選(10月21日任期満了)の福島県内の小選挙区で、2区と5区の野党候補調整が大詰めを迎えている。競合する立憲民主党と共産党は、5区で立民の新人鳥居作弥氏(47)、2区で共産の新人平善彦氏(69)の擁立をそれぞれ取り下げて野党候補を一本化する方向で最終調整していることが21日、関係者への取材で分かった。 全国の競合区解消の動きと連動しているため流動的な面が残るが、双方が擁立を取り下げれば2区は立民の新人馬場雄基氏(28)、5区は共産の新人熊谷智氏(41)に野党候補が一本化され、両区ともに自民現職との一騎打ちとなる。県内五つの小選挙区全てで「自民候補」対「野党統一候補」の構図となる公算が大きくなる。 福島民報社の取材に対し、立民の鳥居氏は「(党本部から)何も連絡は受けていない」とし、共産の平氏は「選挙に向けた準備を進めているが、党の判断であれば受け入れたい」と述べた。 野党第一党の立民