菅義偉(すが・よしひで)官房長官は29日の記者会見で、元国連難民高等弁務官の緒方貞子さんが死去したことを受け「緒方さんの業績を日本政府として高く評価するとともに、わが国および国際社会におけるご貢献に深い敬意を表する」と述べ、緒方さんの功績をたたえた。 菅氏は緒方さんについて「難民問題や貧困、紛争といった世界の課題に立ち向かう第一線で、一貫してリーダーシップを発揮してきた」と指摘した。その上で「緒方さんが重視された人間の安全保障や現場主義といった考え方は、現在も開発援助や人道支援の重要な理念として国内外で受け継がれている」と語った。