【戦後70年】台湾の小さな「靖国」再建 日本人神職、住民の熱望応え 「ここで会おう」誓い出征 11、12日に神事 台湾南部の小さな村に、ある小さな神社があった。「日本軍」として出征した住民もいた村にとって、戦前の日本統治下につくられた神社は、日本の靖国神社のような存在だった。戦後荒廃が進んだが、住民からの強い要望を受け、横浜市中区の神職、佐藤健一さん(44)が新しい社を制作した。戦後70年の終戦日を前に宮司となり、遷座祭などの神事を行い、現地の戦没者も英霊として祭る。 台湾南部に位置する屏東県牡丹郷高士村。山間部の自然豊かな地域で、原住民であるパイワン族が多く暮らす。パイワン族は、日本の台湾統治を批判的に扱ったNHKの番組で名誉を傷つけられたとして集団訴訟を起こすなど、親日感情が強いことでも知られる。 戦前の日本統治時代、高士村には小さな神社がつくられた。住民の陳清福さん(87)によると、