文部科学省で教科書検定の実務を担う教科書調査官が「北朝鮮のスパイリスト」に掲載されていたとされる週刊誌報道について、萩生田光一文科相は4日の閣議後記者会見で、「調査官の名前が掲載されているといわれる文書の存在などを含め、事実は確認されなかった」と述べ、同省で進めていた調査結果を報告し、疑惑を否定した。 萩生田氏は会見で「考えられる限りの方面に正式に確認した」と説明。ただ、調査方法など詳細については「外交上の機微もある」として触れなかった。 文科省幹部によると、同省などが複数のルートから韓国側など数カ所に事実確認を行ったところ、「(週刊誌の記事にあったような事実は)1ミリも出てこなかった」という。今後、新たな調査は行わない方針。 また、この調査官は来年度から中学校で使用される歴史教科書の検定にも関わっていたため、自由社の教科書が不合格となったことへの影響の有無について、「文科省『不正検定』を