在日ロシア大使館=東京都港区新聞記者は、戦争や大震災、大事故といった人の世の不幸が、おしくらまんじゅうをしているような現場に出かけていって、当事者の話を聞かねばならぬ因果な商売である。昔は、悲嘆に暮れている遺族を拝み倒して「ガンクビ」と呼ばれる犠牲者の顔写真を集められない記者は一人前でない、とまでいわれた ▼当方は、一人前になる機会を逸して馬齢を重ねてしまったが、それでも面の皮がいささか厚くなってしまった。「面の皮の厚さ番付」があれば、幕下クラスには入れるかもしれない ▼番付上位には、政治家のあの人やこの人の顔が思い浮かぶが、外国人横綱には、ロシアの外務次官に出世あそばされたガルージン前駐日大使を推挙したい。何しろこの人の面の皮は、銃弾をも撥(は)ね返すだろう
![【産経抄】11月28日](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e6b125b2105332ed502aeda5017645ab20230008/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.sankei.com%2Fresizer%2FnC1Xdl8bwVJdr36PppT4-KPkw5I%3D%2F1200x630%2Fsmart%2Ffilters%3Aquality%2850%29%2Fcloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com%2Fsankei%2FRQK6B3MVPJM7RFKHKCPNNX33PE.jpg)