秋田市のキャバクラ従業員、伊藤理香子さん=当時(22)=が昨年5月に殺害された事件で、殺人と死体遺棄の罪に問われた当時の店長、神山達也(27)と同僚従業員、秋元麗奈(22)の両被告の裁判員裁判第3回公判が24日、秋田地裁(福士利博裁判長)で開かれた。伊藤さんの母親が検察側証人として出廷し、両被告への厳罰を求めた。 母親への証人尋問は、両被告に近いと精神的な圧迫を受けるとの母親の申し出を受けて、証言台と被告席を衝立で隔てて行われた。 いつも伊藤さんを車で店に送っていた母は、殺害前日の昨年5月22日夕、店で伊藤さんに「頑張ってね」と声を掛けたのが最後の会話だったという。 母親は両被告について「娘より苦しい思いをしてもらいたい。極刑以上の刑に処してほしい。判例にとらわれず厳罰に処してください」などと涙ながらに裁判官と裁判員に訴えた。