法隆寺が所蔵する「玉虫厨子」に描かれた「捨身飼虎図」。 今日はニュースではなく、ちょっとした考察コラム。 焼身は仏教教義に反するのか? 中国当局は度々「焼身自殺は生命を軽んじる行為であり、仏教教義に反する」と言い、「ダライ一味はチベット人に自殺を勧めている」と宣伝する。最近はチベットの焼身に関するプロパガンダビデオを何本も製作し、その中にチベットの高僧と思われる僧侶たちを登場させ「焼身自殺は仏教の教義と戒律に反する」と言わせている。また、日本人の中にも「焼身自殺は仏教の教義に反するのではないか。だのに何故チベットの僧侶は焼身するのか?」と問う人が大勢いる。では果して「焼身(自殺)」は仏教の教義に本当に反するのであろうか? これについてダライ・ラマ法王は「全ては焼身者の動機による」と答えている。つまり、その焼身者の動機が利他的なものであり、かつ焼身の行為を行うときに、その人の心が怒り等の否定