NHK会長に就任した籾井(もみい)勝人氏が1月末の就任会見で、日本軍「慰安婦」のような制度は「戦争しているどこの国にもあった」などと発言し、世論のきびしい批判をあびて1カ月あまりたちました。籾井氏は発言を取り消しましたが責任はとらず、それどころかその後もNHK経営委員会で「私は大変な失言をしたのでしょうか」と開き直るなど居座りを続けています。自らの暴言の自覚さえなく責任も取らない籾井氏に公共放送の責任者は務まりません。籾井氏と籾井氏を会長に選んだ経営委員会、その経営委員を任命した安倍晋三政権の責任は重大です。 放送のあり方にかかわる 就任記者会見での籾井氏の発言は、女性にたいする重大な人権侵害として国際的に批判されている日本軍「慰安婦」問題での事実に反する暴言だけでなく、「政府が右ということを左ということはできない」など、公共放送としてのNHKの存立に関わる重大なものです。NHKを代表する