埼玉県の上田知事が、8月9日投開票の知事選に4選を目指して立候補する意向を固めた。 11年前に自ら制定した多選自粛条例を破る形にはなるものの、多選の弊害は防げるという考えを丁寧に説明することで、県民の理解を得られると判断した模様だ。知事選では、多選の是非を巡る有権者の判断も注目されそうだ。 「私の多選による実害を聞いたことがない。心構えの問題だ」 19日の記者会見で上田知事は、多選の弊害が自分には当てはまらないという考えを強調した。 上田知事は初当選した2003年8月の知事選で多選自粛条例の制定を公約に掲げ、就任後の04年8月、「3期を超えて在任しないように努めるものとする」などとする条例案を自ら提案し、制定した。 ただ、今年2月の後援会の新年総会では「やらなければならない時は手を挙げてでもやる」と出馬に含みを持たせ、同条例については「自粛であって、禁止ではない」と述べ、出馬の妨げにならな