【北京=川越一】中国の李克強首相は29日、北京の人民大会堂でドイツのメルケル首相と会談した。中独は欧州航空機大手エアバスの旅客機130機の売買契約を締結。11月2日にはフランスのオランド大統領が訪中する予定で、欧州主要国首脳の中国詣でが活発化する中、中国側が爆買いで歓待している。 中国国営新華社通信によると、李氏は「我々はドイツから進んだ技術と発想を学ぶ必要がある」と持ち上げ、「中国はドイツにとって巨大な市場になる」と述べた。その言葉を裏付けるように、中国の航空会社はエアバス「A330」30機と「A320」100機を購入。総額約170億ドル(約2兆円)に上る大型契約だ。 両者は中独企業による長江の大規模ダム建設計画などの協力事業に合意したほか、中国が主導して年内に設立するアジアインフラ投資銀行(AIIB)や、人民元の国際化などについて話し合った。メルケル氏は会談後、「中国経済の発展を信頼し