■ ■ 北京中心部の天安門広場にある毛主席記念堂。安置されている毛沢東の遺体を一目見ようと長蛇の列を作る人々の大半は、農村からやってくる。 北京を訪れたら1度は必ず遺体に会いにくる、という河北省出身で50代の出稼ぎ労働者の男性は、「もう一度文革があれば真っ先に紅衛兵になり、汚職官僚の家から財産を奪って貧しい人々に分ける」と話した。 文革中、紅衛兵は裕福そうな家に押し入り、ほしいままに家財を没収した。「抄(チャオ)家(ジャー)」と呼ばれるこうした行動は多くの人にとっては悪夢そのものだった。 文革を肯定する若者と貧困層は現在の国家主席、習近平を支持していることでもほぼ共通する。個人崇拝やメディア統制、政治犯の拘束なども、「権力掌握のためにはやむを得ない」といった寛容な態度を示している。 文革期への先祖返りともいえそうな現象の数々は、中国が再び大きな嵐に見舞われる前兆なのだろうか。
■ ■ 「烏有之郷」。ユートピア(理想郷)を意味する中国語を冠したウェブサイトは、文革を肯定する人々の心のよりどころといわれる。関係者は「共産主義の理想を捨てずに追い続けるという決意を込めて、この名前を付けた」と話す。北京大学の孔慶東や南開大学の艾(がい)躍(やく)進(しん)ら著名な左派学者の論文が多く掲載され、毛沢東や文革の賛美に加え、対米批判も多い。 こうしたサイトに影響を受けたのか、若い世代には「文革は中国が最も輝いていた時代」と考える者もいる。当時の中国が、強気の対米姿勢を貫いたことなどが理由とみられる。 左派学者らは「毛沢東の主導で文革中、水素爆弾や弾道ミサイルの発射実験などを成功させ、世界から尊敬されるようになった。そうでなければ、イラクやリビアのように米国に潰されていた」と主張している。 愛国主義教育を受けて育った若者のほか農民工(※2)、タクシー運転手ら貧しい層の間で
あるテレビ局のクルーが5月中旬、北京で若者らに文化大革命(文革)について、「1つの単語で表現するなら何になるか」と尋ねる取材をした。「混乱」「悲劇」といった回答がおよそ半分を占めたが、「ロマン」などの言葉を連想した人も少なくなかった。「学校に行かなくてもいいし、楽しそうだ」と答えた男子大学生もいた。 「多くの人が文革の悲惨さを理解していないことに驚いた。50年前に起きたことが風化しつつあると実感した」。取材した香港(※1)のテレビ局の記者が感想を漏らした。 中国の新聞やテレビドラマ、映画などは、日中戦争時の旧日本軍の振る舞いについて大々的に宣伝しているが、その後に起きた文革中の出来事には触れようとしない。教育現場も同じだ。政府が指定する人民教育出版社発行の中学用歴史教科書は、いわゆる南京事件には写真などを多用して17ページをさいているが、文革はわずか3ページ余り。しかも、中国共産党の指導で
指定暴力団神戸山口組の本部事務所がある兵庫県淡路市志筑で21日、地元住民らが暴力団追放決起大会を開き、約350人が事務所前などをパレードして事務所の即時閉鎖を訴えた。 淡路島の安全・安心な地域社会づくりを目指して島内3市の防犯協会と淡路市、淡路署などが連携して開催した。4月に神戸山口組が指定暴力団に指定されて以降、島内で決起大会が開かれるのは初めて。 大会で淡路防犯協会の三津清会長は「神戸山口組が指定暴力団になり、今までとは位置付けが異なってきた。全島をあげて活動していきたい」とあいさつ。その後、参加者らはのぼりやプラカードを手に「淡路島に暴力団はいらない」「暴力団は解散せよ」などと声を出して神戸山口組が本拠地とする侠友会の本部事務所までパレードした。 事務所前では、組の解散や事務所の即時閉鎖を訴える「解散要求書」を読み上げ、「組事務所は善良な島民の日常生活に多大な恐怖と不安を与えている。
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