高校生や大学生の間で広がるブラックバイトが深刻化している。雇用側が学生という立場を尊重せず、無理な勤務を強要したり、ノルマを課したりする被害が後を絶たないという。「たかがバイト」と決して侮るなかれ。(iRONNA) ◇ ブラックバイトが登場した社会的背景は、第一に正規雇用労働者の減少と非正規雇用労働者の急増による非正規雇用の基幹労働化である。1990年代以降、全体の労働者数に占める非正規雇用の割合は増えており、平成2年の20・2%から26年には37・4%へと2倍近く上昇した。 従来の学生アルバイトが職場を休んだり、辞めたりすることが容易で、学校生活との両立が比較的簡単であったのは、その多くが職場の補助労働を担っていたからであった。 しかし、責任の重い基幹労働を担うようになってからは学生生活との両立が困難となった。ブラックバイトが蔓延(まんえん)する背景には、職場における学生アルバイトの位置
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