宮地忠彦 定価=本体3800円+税 A5判 378頁/2012年3月刊行 2012年度(第38回)「藤田賞」受賞! 関東大震災下の朝鮮人「虐殺」はなぜ起きたのか。 選評―「まるで推理小説を読んでいるようだ」「膨大な資料・文献に挑んだ見事な実証研究」etc 1.17(阪神・淡路大震災)そして3.11(東日本大震災)を忘れないために、9.1(関東大震災)を忘れないこと。 震災の歴史を忘却してはいけない。 過去の震災を想起することが、現在の震災を歴史の忘却=風化から救う。それは、過去と現在の震災犠牲者を弔うことである。 関東大震災下の「朝鮮人虐殺」はなぜ起こったのか。多くの民衆が犠牲になったのみならず、流言蜚語とストレンジャー意識から多数の朝鮮人・中国人が自警団に殺害された。なぜ、治安当局=警察当局は自警団の暴走を阻止できなかったのか。 アメリカ・韓国での史料調査の成果もふまえ、気鋭の研究者が、