『第98回東京箱根間往復大学駅伝競走』は青山学院大学の圧勝で幕を閉じた。 ただし往路の1月2日も復路の1月3日も、中継した日本テレビの視聴率は前年より5%前後下がってしまった。 大会は大いに盛り上がったが、“テレビ離れ”の影響をモロに受け寒風が吹きすさんでいたのである。 これは大晦日の『紅白歌合戦』と全く同じ状況だ。 年末年始の人気番組の後退が示す、テレビのライブ視聴の変化を考える。 年末年始番組の失速ぶり 東京と箱根の往復217.1キロを大学生10人が襷をつなぐ箱根駅伝。 青学が往路も復路も制し、10時間43分42秒の大会新記録を樹立した。まさに爆速だ。 ところが青学の雄姿を追いかけたテレビ中継は、往路の世帯視聴率が26.2%で前年比4.8%ダウン。ここ10年で最低となってしまった。復路は28.4%で前年比5.3%のマイナス。やはり下げ幅はここ10年で最大だ(ビデオリサーチ調べ、関東地区