新発見を促す効果にも期待、その蓄積が社会全体の価値に このように「説明可能なAI」を活用すれば、意思決定を迅速化しながら、説明責任も果たせるようになる。しかし「期待できる効果はそれだけではない」と井形氏は指摘する。AIの単独利用だけでは難しかった新たな発見や、AIそのものの改善も可能になるという。 「例えばAIとナレッジグラフの結果が異なる場合、AIの学習内容に問題がある可能性が考えられます。この場合には教師データや学習方法を見直すことで、AIの推定結果の精度を高められるはずです。その一方でAIが出す結果に対して、ナレッジグラフに対応するパスが見つからないこともあります。これはまだ発見されていない知識が存在することを示唆しており、新発見につながる可能性が高いといえます」。 富士通ではAI活用に関して「Human in the Loop」というコンセプトを提唱している。これは、最終的な判断は
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